ベッドから落ちる、たまに行く海

仕事が大変忙しかった。あまりに忙しすぎて、22時を過ぎた職場で谷村新司の「昴」を流しながら働いてたぐらいである。サライでないのが、「この激務来週も続くんだよバカヤロー」という気合いがこもっていた金曜日。流石の谷村新司でも浄化できなかった疲労を抱えながら、深夜の幹線道路をぶっ飛ばした。

 いつもは大渋滞の道なのに、すれ違う車すらない。眩しいぐらいヘッドライトが輝く道が、ハイビームをたかないと何も見えない。今週は毎日23時までサビ残だった。今から会う彼氏は飲み会が終わり家にいるらしい。羨ましいと思いながら、コンビニで何も考えずに琥珀エビスを買った。許される。

記憶が朧げなのだが、無事日付が変わる直前に家に着いて、ご飯を食べた。酒が足りないと呟いたら、濃いめのハイボールを持ってきてもらった。彼曰く「平日一杯で眠る用」らしい。うん、めっちゃ濃い。ハイボールなのに実質ウィスキーである。2杯飲んだ。

気づいたら腕に赤い斑点が出てきたので、これはかなり酔ってしまったと反省。「寝なさい」「歯を磨きなさい」と注意されたので、ふらふらーと歯を磨いて、小さなベッドで丸くなって寝た。久しぶりに見た夢は、隣の県の山奥で澄み渡った小川に金魚を沢山放流して、つかみ取りしてる内容だった。夢占い的にどうなんだろ。

 起きたら、彼はCPAPをスースー言わせながら寝てた。いつも枕元に置いている水が遠くて、なんでだろうと思って二度寝した。その後、彼に聞いたら、私は夜にベットサイドのキャスター付きの棚とベッドの間に落ちたらしい。しかも布団を全部持って。あまりの寒さに起きたら、床に熟睡してる私がいたんだとか。

「起きよう？ベッド行こう？」って彼が聞くと、私は今度は床に正座して、上半身をベッドにもたれ寝たらしい。根気強く揺さぶって5分が経過し、ようやくベッドに上がったとか。彼と付き合ってそろそろ2年だが、こんなこと初めてだった。疲労とアルコール怖い。謝ったら、そんなことより私が熟睡出来たかどうかを心配された。

 土曜日は映画を見た。「きのう何食べた？」という漫画原作で、ドラマが人気だった作品である。アマプラで2人で見て、どちらも料理好きだったのでハマり、私は原作を全巻買ってしまったぐらい好きだった。彼は、ドラマの主題歌が好きで、その上劇場版の主題歌がスピッツだったのが嬉しかったらしい。

チェーン店でうどんを食べてから、予約してもらったチケットを発見した。しかしその直前、かけうどんの熱さと水の冷たさでお腹を壊してトイレに駆け込む私。弱い。ストレスと睡眠不足に弱すぎる。それなのにポップコーンは律儀に買う私。子供である。

 映画はとてもいいので是非。やさいしい人たちによる、やさしい話です。満席に近くて驚いたし、みんなケンジの行動に笑うのがよかった。ケンジと暮らしたら、毎日きっと楽しいよね。

その後はお酒を飲んで、締めにラーメンまで食べちゃって。翌朝見事にニキビを2人して作りました。

日曜日は海に行った。中学の友達と3人で、大人になってからなんとなく集まる。1人は車の運転が苦ではなく、東京や関西まで一人ドライブ(爆音ジープ)するので、我々は山やら海やら温泉やらを乗せてもらっている。

この日も、最初は山のカフェでコーヒーを飲みながら、友人の別れ話ともう一人の男の気になってる女の話をした後、ダニエル・クレイグとマッチョの尻について熱く語った後、遠くの海に行った。

海に行くとまずは枝を拾う。長くて強度があると好ましい。

手始めに書いたカービィ。三分後に波で消えた。

この日一番上手くかけた鳩サブレ。空の風情も相まって綺麗。友人はiPhoneのロック画面に設定してて、なんだか誇らしかった。

 一筆書きうんこ選手権。エントリーＮｏ．3の優勝候補、まさかの一筆書き失敗。

友人が書いたちいかわ。一日を通してずっとちいかわの話をしてた。

 友人が書いたピカチュウ。隣はもう1人が書いた、ワニからナスカの地上絵に進化したもの。両方とも目が同じ。突き刺さってる。

 「一人ずつパーツを書いていこうぜ！」って遊んでたらできた人面犬。他の絵は基本波や人の手で消されてたけど、この絵だけ薄気味悪かったのか完全体で残っていた。

 海と言ったら「東映」でしょ。でも波が荒々しくないので、穏やかな東映になった。

到着時の写真。すごい青かったのに、我々が帰る時は夜でした。

 急遽始まった島作り。水の流れで島の土砂が流出するため、石を用いた護岸工事を施している。子供の遊びにしては本格的になってしまった。すごい楽しかった。

 砂浜に絵を書いてると、隣で女の子も可愛いキャラを書き始めて面白かった。便乗する人が多く、島を作った後に絵を書いた場所に戻ったらアンパンマンや下ネタの絵があったり。みんなの創作意欲を掻き立ててしまったと笑って帰った。

 車内で「虹」や「COSMOS」、「怪獣のバラード」や「宝島」といった、懐かしい曲を聞いてたのも楽しかった。皆同じ学校なのに、自分のクラスの合唱曲が何も思い出せないあたり、我々はそんなに学校が好きじゃなかったんだと思う。

 お金がなくてもテンションと工夫だけでずっと遊んでたいよねって友人が言う。出会って10年以上経過した。これから10年以上経つとアラフォーだ。その時でも、ずっと砂浜でうんことか書いて遊んでたい。遊んでたいね。きっと遊んでるよ、10年前もこんなことしてたよ。死ぬまでバカは治らないよ。寒い海風に震えながら、真っ暗になった海を後にした。

 私の車が置いてある彼氏の家に帰って、何となく腕を見たら打撲の後。どうやらベットから落ちた時に打ったらしい。いつもだったら落ち込むが、満ち足りた休日を過ごしたので何となく許せた。

 平日は仕事で死んでるけど、休日は元気。

「帰りたくない。明日の仕事が嫌だ」と毎回1時間以上ぐだぐだするんですが、「面倒くさいこととやりたくないことがある時しか甘えてこない」と必ず苦言を呈される。確かに、いろはに千鳥を見てる時は豚バラビシャがけ選手権に夢中で、寄りかかりもしない。申し訳ない。

 あーあー言いながら一人実家に帰って、翌日の月曜日に怯えながら夜更かし。寝不足起床。こんなことをずっと繰り返している。平日は仕事で死んでるし、キラキラしたインスタ映えみたいなことも、銀座で寿司を食べたり、軽井沢なんて行かなけど。何となく平和で、穏やかで、気づいてないだけで幸せだったりするのかもしれない。

 将来は不安だし、SNS見てるとみんな仕事で社会的地位を確立してる。周りの人間が結婚や同棲を始めたり、ライブに行ったり創作活動をしてる。私には何も無い。

でも、この2日間は楽しかった。それでいいじゃない。それでいいんだよ、穏やかなことも尊ぶ幸せだよって、肯定できる日がやってくるよ。人に自慢できること以外、SNSに載らない部分だって幸せなんだよ。みんな見せてくれないだけで。

今度、辛いことがあったら、海に書いた鳩サブレーを思い出そうと思います。楽しかったー！恵まれてる！！ハッピーー！！いえーい！！

夕方1人酒

酒を飲んでいる。平日の昼からである。

有給で転職試験を受けて、小論文で撃沈して酒を飲んでいる。

昨日はえんえん言いながら提出する履歴書を書いていた。働いていると学生時代のような無知な無敵感は無くなる。自己肯定感がほとんどないので、自己PRなぞない。毎日文句を言わず働いていますってことぐらいしかアピールできない。

あまりにしんどかったので、昨夜は泣き言を言いながら彼氏につらつらネガティブな言葉を呟いていた。本当に、彼氏がいなかったら未来に希望がなくて気持ちが潰えてたと思う。

同期で唯一、休日に遊んでいた友人とこの前会った。聞けば病休をとったらしい。その人がとても大変な業務をしていることを知ってたので、ようやく楽になれたかと安心した。

病休中の友人曰く、あまりに嫌な記憶は直ぐに消えてしまうらしい。なので、仕事の嫌な記憶が休んでる間にすぐなくなってしまい、そんなに悪くない仕事だったのでは？と思ってしまって、必死に辛かったことを思い出して、この気持ちは錯覚だと言い聞かせているらしい。

辛い記憶は脳内からすぐ消える。私は社会人になってから記憶が朧気である。具体的なものだと、人と行った居酒屋や旅行、泊まった旅館とかの詳細を覚えていない。覚えていたい記憶も一緒に消えてしまった。

ここまで書いて私は酔ったのか、帰ろうと思ったのか文章が途絶えていた。大好きな居酒屋があるのだが、人気なのと遠方のためなかなか行く機会がない。そこは昼からやっていたので、ボロボロの体に勇気だけ携えて、1人乗り込んでいたのだ。

 入店時に客は私しかいない。だってまだ青空である。その後常連のおひとり様達が何人か来て、お店の方と談笑していた。私は若くないので、話す元気もなく、リクルートスーツのまま酒をくらい、飯を食べた。

  最初にお通しのトロタクの手巻き寿司。サッポロ生にもつ煮込み、タラのフライにあん肝。ここで辛口の大好きな日本酒を冷で一杯。そして白菜の浅漬けにカツサンドでしっかりとした日本酒を一杯。しめて3500円で酔っぱらいが生まれた。

 せっかくの有給なのだから、もうちょっと楽しいことをしたい。百貨店の地下でカステラが売っていた。昔、旅行先の長崎で美味しいと思ってきたら、地元で売ってたいうオチがついたカステラである。この転職も失敗してそうなので、心配かけてごめんと1本買った。店員が瀬戸康史に似てるとか、それは問題ではない。断じて。

あと本屋で時間を潰していた。田舎あるある。公共交通機関がほとんどないので、とりあえず本屋に行く。大学時代の友人が最近フィッツジェラルドにハマってると聞いたので、グレート・ギャツビーを遠い昔に読んだことあったなあとうろうろ探したが、海外文学に疎いばかりにコーナーを見つけるのに数十分かかってしまった。

結果、そういえば数年前にBANANAFISHというアニメを見たことを思い出して、サリンジャーのナインストーリーズを買った。気取ったことがしたかったのだと思う。木枯らしが吹く間はよかったが、席に座ったら温かさで寝た。私はどうにも、昔の文学作品特有のちょっと芝居がかった言い回しが苦手で、寝てしまう。そういえば、今日受けたクレペリン検査でも退屈で寝そうになった。

そんな1日だった。明日からの仕事が嫌である。今週末は選挙事務で日曜日が無くなるし、毎日何かしら定時後に仕事の用事があり心が休まらなそうだ。また、何とか彼氏と鍋を囲めるように頑張っていきたい。

 昨晩、大学の友人たちと高級ホテルやクルーズの話になった。金持ちだと思われる家の友人が、子供の頃に泊まった山奥のリゾートホテルが大変良かったと言っていた。皇室御用達とか、クラシックホテルとか調べたら色々ある。

  飛鳥やガンツウといった100万以上かかるクルーズには手が届かないが、奈良ホテルとか富士屋ホテルとかは本当に頑張れば1度くらい泊まれるかもしれない。私は1度でいいから帝国ホテルに泊まってみたいと言うと、みんな「なら現地集合だね」って言ってた。日本中から集まるのに、帝国ホテル待ち合わせってなんだか可笑しくて素敵だと思った。

 穏やかに生きている。カステラで家族を買収した代わりに、急須の緑茶を久しぶりに飲んだ。手づかみでカステラを食べると、シャリシャリとザラメが美味しい。子供の頃、カステラを作ろうとして膨らまずに失敗したことを思い出す。キメ細かい断面を見てると、豊かな生活をしているようで安心するのだ。

美味しかった煮込み。

反吐が出る

 お疲れ様です。有機栽培です。

月一で更新したいのに、こうやって放置してしまう。旅行に行けてないので、タイトルつけてあそこ行ったよー！とか、これやったよー！とか言えないのが辛いところです。

社会人になってから、記憶の定着が曖昧なので、沸き立つほどの怒りがあっても寝ればだいたい一度収まります。収まるほどの激務といえばそうかもしれませんが。

先日は東京からやってきた人に電話越しで罵声を浴びせられたり、住人に何度も説明したのに罵声を浴びせられたり、その上窓口に乗り込んできてなお罵声を浴びせられたり。罵詈雑言のオンパレードでした。

初対面なのに罵詈雑言を浴びせてくる人の特徴は「自分ではなくみんなの総意である」と言わんばかりに主語が大きく、そして「税金を払ってるのだがら」「自治体の義務である」とばかり、スケールの大きい話をされるので辟易します。

 下手な正義感の行先は役所なので。民間が手に負えない人達は、最終的に役所に来ます。それは個人間の話であり、それは県の話であると言っても聞いてくれません。あなたの無理矢理を通すと、あなた以外の今までルール通りにやってきた人達が損を被ります。でも自分は特例だと頑なに信じているのです。

 補助金の該当じゃないのに欲しいと言ったり、税金を払わなかったり、申請書類が足りないのにこれで通せと叫ばれたり、個人の工事なのに公共工事として税金をつかってやってくれとか。みんな守っているのに、自分だけは得しようと窓口で、何時間も粘るのです。恐喝されたりもします。

 誰のために仕事をしているか、よく分からなくなります。他の住民はみんなルールを守ってる。彼らのために働いている。それなのに実際は、己の益を頑なに通そうとする人達に何時間も拘束される。なんだか、とても気が失せます。

 仕事の愚痴はこんな感じで、でも寝たら普段は殆ど思い出しません。そもそも休日は嫌すぎで自分の勤め先の自治体にいないようにしてますからね。辞めるぜー！！

 寝ても起きても思い出すことと言ったら、プライベートの怒りです。先日嫌なことがありまして。細かく言うと、事件を引き起こした人にエゴサされるなりで見つかるので、時効となる1年先ぐらいまで詳細は書きませんが。とにかくいやだった！

端的に言うと、友達の家で楽しく遊んでたら、急に友達の彼氏が乗り込んできて、深夜まで居座り続けて休日が台無しになりました。

びっくりしたね！いやあびっくりした！友達は私と遊ぶことを事前通知していたにも関わらず、彼女が友達と遊んでる中にやってくる男のデリカシーの無さに！辟易した！反吐が出た！

初対面だったんですけど、私も同席していいって言われたから酒飲んでその場にいたんですが、話がずーーっと噛み合わない。友達が提示してる問題点(不快に思ってるところ)に対して、解決策ではなく謝罪でもなく、「彼女が好きだがらこんな行動をしてしまう」という「好きだから」というパワーワードでねじ伏せようとするストロングスタイル。

「好き」ってそんなに無敵なんですかね。好きなら、何やってもいいんですかね。好きで不快にさせたことは、好きという光り輝く2文字に浄化されて、愛のための試練になるんですかね？？ちょっとよく分からない。「好き」で「嫌だと思った」受け手の心は踏みにじってはいけないと思うんだよな。

 「好き」は免罪符なのでしょうか。恋愛という宗教を、家族という宗教を信じていらっしゃる人にとっては、「愛してる」や「好き」はどんな言葉よりも大切で重要で無敵なのでしょう。どんなちんけな事情や、好きな人の友人など些細なことになるのでしょう。「好き」だからね。私は、恋愛教も家族愛教も信仰していないので、カルチャーショックでした。当たり前のように付き合って数ヶ月の女に対して、「好きだから」という印籠を掲げる男も初めて見ました。2020年代にドラマでも見ない語彙でした。

 あと友人と遊んでる時に、自ら介入してくる男って危険度高くないですか。私すっごいいやなんでよ。「彼氏という立場は彼女の友達より上」だと思ってる男が。口に出さなくても、心の底からそう思ってるから、突然邪魔してきたんだと思うんですよね。

私が友人の彼氏の傲慢な態度が本当に苦手で反吐が出るっていうのはこの記事に詳しいです。この人とは違いますが。

親友の彼氏っていう存在が、嫌い。 - 夏さ、また。

昔書いた話ですし、当時と違って私にも彼氏が出来たけど。根本は変わらない。あとから約束した彼氏より、前から遊ぶ約束をした10年来の女友達の方が絶対に優先である。それを履き違えてる男はおかしいやろって怒りがもうずーっと消えなかった。

彼女が友人と遊んでる時間すら、自分のものと判断し介入する。彼女の時間も俺のもの、または結婚したら俺のものになると思っているんだろうなぁってのが嫌でした。

あと話し合ってる友人が床に座ってるのに、男はベッドに腰を降ろしてて、思わず友人にベットに座って対等に話すように言いました。なんで見下されなきゃならないんや。偉いんかお前は。お前はアポ無しで来てるんだぞ。私が気を使って離席して買ってきた一番搾りのお金払え。

この男が深夜に帰ったあとも、また来たら困るのでしばらく友人の家にいて、タクシーで彼氏の家着いて朝5時起きで通勤です。二日酔い。寝不足。その上朝から灼熱の太陽の下で肉体労働。止まらない吐き気、そして見事に風邪を引いて熱が出る。

その間もずーっと、私の休日を台無しにしてくれた男の態度が脳裏によぎり、溢れる怒りに歯ぎしりをする日々でした。悔しい！！頭良くなりたい！！悔しい！！大切なものすら守れない！！悔しい！！

事件当日、あまりに血が頭に昇ったので、これじゃ冷静な言葉は私の口から出ないなって思って彼氏に意見を求めました。彼も私が怒ってるのが分かったらしく、男代表として中立的な立場から物事を判断しようと思ったらしいんですが、彼の人生の倫理観や経験をもってしても、ヤベェやつ認定でした。第三者でもダメなら、匙は投げるしかない。

私は別に友人とその彼氏の間に口を突っ込む権利はないけどさ、遊んでて私がいるのを承知でやってきたのは男だし、まじで休日返してくれ。巻き込まれたからにはイライラする。私と友人の久しぶりに会えた楽しい日を返してくれ。怖いわ……「好きだから」を最強の矛だと思ってる男怖いわ……。もう私は会う機会はないからいいんだけど。

そもそも、話し合いなんてするカップル破局するじゃん。合わないんだもの、価値観が。互いのこと考えてリラックスできるから一緒にいるのであって、相手のことを考えてため息吐いて消耗する恋人とか嫌だわ。あと友人に会わせられない男。家族や友人と頻繁に話し合いなんてしないじゃん。

1人のときが一番楽で。でもたまたまその人と一緒にいたら、一人でいる時と同じか、それ以上に楽しいことが増えたから付き合うのではないのか。冷たい書き方をすると、双方にメリットがあるから一緒にいる。そのバランスが崩れても、好きという免罪符は救ってくれるんですかね。実際に沸き起こった「不快」な気持ちは、免罪符で解消されるのでしょうか。

私は恋愛経験が乏しいですし、3日後には彼氏に振られてるかもしれませんが。人によって恋人や家族や、愛の形は様々ですからね。ただ、友人と遊べる貴重な時間を台無しにされて、腹が立ったという愚痴でした。

 でも陽キャの男ってすごいよね。相手の男は、まさか私が男の行動や思想を好意的に捉えて、格好いい人だねって背中を押してもらえると思ったのだろうか。

 出会って5秒で罵詈雑言な人たちも、好きだから！を免罪符に便箋5枚書いて乗り込んでくる男も、みんな苦手です。話せば分かるっていう時代も終わりです。いかに当たらないように、怯えながらサイコロを振るう毎日です。みなさんも用心して参りましょう。

寒い日が続きます。ご自愛ください。

自分が何者か分からなくなる症

短い話で恐縮だが、子供の頃から悩んでいることがある。それは、自分が何者か突発的に分からなくなることがあるのだ。

  それは別に「何者」かになりたいという、人に必要とされたいという意味ではない。私はこういう人だって説明ができないとか、平凡すぎることがコンプレックスとかそういう話ではない。

 突発的にパニックになるのだ。場所は様々で、道端や旅先、自分の部屋でもある。大体は1人の時に起きる。我に返るように、急にふと前触れもなくそれは起きる。

 まず私は『この世は誰かの創作物』であることに気づく。これは何かしらの本であり、ドラマであり、物語であることに気づく。

 次に、私はその創作物の『演者』であることに気づく。私はひとつの舞台装置にすぎなく、台本もないので誰かの物語に予め組み込まれている登場人物なんだと察する。ここまではいい。

 問題は『自分が何者かわからなくなる』のだ。私が社会で名乗ってる名前は役名であり、本当の名前が分からない。24歳の女というのは設定であり、この家に住んでるのも設定。本当の私のプロフィールが分からない。

 そして、私が役者を降りた時に生きる社会の作者も、さっきまで演じていた役を作った作者も分からない。何もかもが分からない。名前がわからないから余計に不安になる。気持ちが整理できなくて、嫌な汗が出る。

 こうなると埒があかなくなるので、私は必死に『考えるな考えるな考えるな』と頭の中で念じて、必死に気づいてしまったことに対して知らないフリをする。そしていつの間にか気が紛れて、このこと自体を忘れるのだ。

大人になってからは少なくなったが、中学生や高校生の時はしょっちゅうあった。私はこれを、あまりに夢見がちの妄想大好き人間だったから、痛い厨二病が発露してるなぁと簡単に考えていた。

 先日、久しぶりにこれが起こった。『昨日久しぶりに『この世は誰かの創作物。私はその登場人物で演じてるに過ぎない。私は私というキャラを演じているが、役者である私は一体なんだ？どんな世界に生きてるんだ？作者は誰なんだ？わからない。自分は何者？ここはどこ？』って冷や汗が止まらなくて脳みそがバグるやつが起きた。』とツイートすると、後日こんなメッセージが質問箱に届いた。

 『隣人症の症状が出てる気がしますが大丈夫ですか』

 初めて聞いた言葉。色々調べると、自分自身に現実感がなくなってしまうらしく、多岐な症状があるらしい。

 ストレスでなるらしいが、私のこれが隣人症に当てはまるかはよく分からない。物心ついた時からストレスに苛まれてたのか、ただの厨二病なのか。分からないままここまで来てしまった。

 何となく人に言ってはいけないことだと思っていたので、人に相談したことがない。こんなふうに時たま、数ヶ月とか半年とかに一度、我に返ったように自分が何者かわからなくなる人はいませんか。もしなにか知ってる人や、体験などがあったら教えて欲しいです。

ワクチンの副反応で体調が悪い。明日には良くなりますように。仕事に行かないといけない。

17分で起きないと

タイトル通り、17分後に布団から出てシャワーを浴びないと仕事に間に合わない。だからそれまでの間、しかもスマホで文字を打とうと思う。

昨日は有給だった。9月までに3日間とらないといけない夏季休暇を取得してなかったからだ。県庁とかだと5日も貰えるらしい。己の職場の福利厚生の手薄さ加減を改めて感じる。

といっても三連休、外せない用事があったり、その準備をしなきゃいけないのにしたくなくて寝続けたりした。ピルを毎日飲むのが下手くそなせいか、普通に重めの生理がやってきてくたばってたのも原因かもしれない。

急に寒くなったのも悪い。最近まで夏だったのに、ここ数日の朝は秋である。肌寒く、布団をかぶり忘れて寝た日には鼻水が止まらない。寒暖差アレルギーの人とか大丈夫かな。

 せっかく職場の人から鬼滅の刃を全巻借りたのに、ついぞ昨日は読まなかった。オタクのくせに世の中で流行ってるものに対して天邪鬼な態度をしてしまうので、鬼滅の刃に関してはpixivで得れる知識ぐらいしか知らない。よもやの人がうまいの人で煉獄さんってことぐらい。今日から頑張ります。

 鬼滅の刃も見ずに昨日は何をしていたんだろう。彼氏を見送って、彼の家で昼まで寝てた。あとタイヤのことを考えながら、コンビニで買った甘くないティーラテと固めのプリンを食べてた。

先日、縁石にタイヤをゴリッとしてタイヤが傷ついてしまい、親に見せたら「タイヤが消耗してるから買い換えろ」と言われて、初めてタイヤは数年おきに買い換えることを知った。めっちゃ金かかるじゃん、車。電車の人達めっちゃ貯金できるじゃん。って改めて都会や東京に対してコンプレックスを増大させてた。

 昼に起きた。正しくは朝仕事に行く彼を見送るという同棲女しか出来ないイベントを体験して寝た。その後、彼氏に「イカのトマト煮が食べたい」とリクエストされてたので近くのスーパーの言ったら、イカがなかった。マジかよって思いながら違うスーパーに行ったらそこにもなかった。イカって売ってない時あるの？？タコ高いし。

その代わり、新鮮なアジがまるまる売っていた。店員さんが3枚に下ろしてくれるらしい。イカのトマト煮とヒラメの煮付けの予定であり、昨日アジのなめろうを食べたというのに……買った。

彼氏の家はガスコンロがひとつしかなくて、それに対してちょっと文句を言ってたら、電気圧力鍋が増え、とうとうIHのコンロも増えた。台所がぎゅうぎゅうでかなり申し訳ない。なので今回はIHを使って色々作ってみた。

なめろう。昨日お店で食べたのに、どうしても作りたくてなめろうを作った。3枚に下ろしてもらったあじの皮を手で剥ぎ、大葉と生姜と味噌とネギと共に包丁で叩きまくるとできる。なかなかに美味しい。きっと炊きたてのコメの上に載せるといい。

煮魚を諦められなくてアジの煮付け。途中でアジには骨があることが分かるも、骨抜きなどなくて手でできる限り抜いた。やらかした。

ナスと舞茸とサバ缶のトマト煮。鶏ももを使うとタンパク質だらけになるしなーって思って急遽サバ缶で代用。海鮮の旨みが入ればなんでもいい。コンソメが足りなくて創味シャンタンをぶち込んだ後、スパイスで無理やりイタリアンに引き戻した。IHでやると簡単。

えのきをレンチンして、みそとニンニクとごま油で和えたやつ。簡単酒のツマミである。

 テレビで土井善晴先生が牛肉でねぎまいて焼いてたので、豚バラでやってみた。肉巻き野菜は面倒だろうと作ったこと無かったんですが、簡単で美味しい。ハマりそう。酒入れて蓋つければ野菜に簡単に火が通るし甘みが引き出される。

 レンジでいんげんの胡麻和えを作る。胡麻和えは想像の3倍のすりごまをぶち込め。

ちょこっとだけ頂いた。お皿に小さなおかずをちょこちょこ載せて食べるおばんざいバイキングスタイルが好きです。アジが被ってないと満たされた感じがする。

これらのタッパーを冷蔵庫にぶち込み、夜の渋滞によろよろになって帰宅。その後YouTubeでジブリの考察とか見てたら、いつの間にか寝てました。あれ、夜のうちに何かしらブログを書こうとしたのに！って後悔が募ったので今書いてます。

飯を作るのが好きです。丁寧な暮らし(笑)って良く笑ってますが、低俗な暮らしの中で、飯だけは一定の水準を保っていきたい。ハローカロリー、ハロー体重。ご飯は彼の家に置いていくのですが、日々の私よりよっぽど栄養バランス取れてる。実際帰って私が食べたのはカップ焼きそばと納豆オムレツである。

やーやー言ってたら30分を過ぎました。仕事に行ってきます。なんか書きたいテーマが見つかりません。なんかあるかなあ。現実から目を背けてるからか。

眠れない夜、だいたい明日が仕事

タイトル通りで眠れない。

今日は有給だった。3日しかない夏季休暇を、まだ1日しか消費していなかったので、無理やりとった。世界は木曜だが私の心は土曜日のようで、明日(実際は今日)の仕事が嫌すぎて寝れない言うわけである。

 今日に満足出来ないと、寝なければ明日が来ないと思っているふしがある。そんな時はだいたい、夜を使い果たして翌日最悪の目覚めと倦怠感と吐き気を伴って仕事に行くことになる。

 本当は母親の携帯の機種替えに付き合う予定であった。前日に予約までしたとLINEが来たのに、当日急に「体調が悪いから今度」と言われた。私の母は、直ぐに気分が乗らないとか体調が悪いとかで親戚の約束を反故にしたり、起きてこなかったりする。

 ずっと専業主婦で60も過ぎた母と、クソッタレな仕事を毎日してる私。せっかく取れた休みをおざなりにされたので「もう行かんよ」と言うと、「再来週、夏季休暇一日残ってるって言ってたじゃない」と言われた。「いやいや、私は貴重な休みをあなたのために出かけずに待機した。時間を提供したのだ。それを次の休みにどうですか？はおかしな話ではないか。提供したのをキャンセルしたのはあなたでしょうに」と言ったら、人にそんなことを言うなと怒られた。

その後直ぐに話の論点をずらして流そうとしてきたので、こりゃ家にいちゃダメだなと薄く化粧をして出かけた。最近の土日は全て彼氏の家や友人の家で過し、平日の夜に少しだけリビングにいて直ぐ自室に籠る生活だった。母親と相性が悪いのを失念していた。適切な距離を持たないと殺意が湧く相手だった。そのために大学で家を出たのだ。

 最近周りで結婚や妊娠の報告が多かった。多いと言っても、直接言われることはなく、実は……ってSNSで言うのをみて、いいねするだけ。24歳になるが、人間関係の希薄さが私の価値だとしたらゴミである。昔は自己肯定感は低かったが、いい友達を持ったと心を保っていた。今や、孤独に怯えて泣く日々である。

 誰かの役に立ちたいのか、認識して欲しいのか、はたまたこんな奴でも人を喜ばせたいのか。いや、ただのカッコつけである。LINEの返信があった妊娠した人に高い肉を送った。ついでに昨日電話した名古屋の友人にも送った。これは善意の押しつけである。私が、誰かのことを祝える人間で、余裕があると喧伝したいだけである。祝う心は本当だけど。

 余談だが、友人と昨晩電話してる時に酒を飲んだ。そうするとだいたい夜中の4時ぐらいにふくらはぎを吊る。調べると「こむら返り」というらしい。改善方法は水を飲むこと。最初は金縛りかとパニックになったが、いまやあー来そうなだなーきたわぁーー痛いなあーーこうすると治るかなーー治らんわーーって痛みを受け入れてるところがある。そこに適応しないで欲しい。

 あとはチェーン店の喫茶店で時間を潰した。本当は喫煙可の場所を探したかったんだけど、そんなのは都会の駅前にしかない。田舎は配慮に配慮で禁煙ばかり。せめて分煙してくれと思う。あとコロナにかこつけてコンビニ前の喫煙所が撤去されている。ようやくコンビニを見つけて、１ヶ月ぶりに吸ったら母親へのイライラが収まった。母親がタバコを毛嫌いしてるので、私も裏切った気持ちになって満足した。

 カフェでこの前美術館で好きだと思った、酒井抱一の本を読んでた。別冊太陽のやつで、大判の画集みたいなものに解説が沢山書いてあるやつ。琳派っていいなあって漠然と思ってましたが、尾形光琳亡き後断絶した流派を、好きを理由に没後100年に突然研究して己に取り入れて進化させるファン(オタク)(最強絵師)が現れるの凄いですよね。さらに酒井抱一は大名の息子であるという。キャラ濃いわ。

 美術館は好きなんですが、用語や専門知識に乏しく。酒井抱一の明るい色彩の薄墨のような色合いや、水彩画のように緑が滲んだ木の幹とかの書き方が好きです。ぎゅっと書かないのもいい。興味があったら調べてみてください。

 それを3時間近く読みながら、ずっと頭皮を揉んでました。この前マッサージに行ったら「頭皮固すぎて時間内に終わりませんでした」と言われてしまい、本当にやばいと思ってます。それをこめかみとおでこの上を中心にずっとグリグリしてた。おかげ顔が元気です。

 ドラッグストアでキャンメのマスカラ下地と、セザンヌで赤いティントを買いました。先日友人に会ったら、ビューラーの正しい使い方を教えてもらいまして。挟んだら下に伸ばしてぐいって曲げたら、人生で1番まつ毛が上がりました。でも一重なので即落ちる。そのためのマスカラ下地です。

 ティントは友人に「KATEの口紅が流行ってる」と聞いたんですが、私は唇が薄いためスティックタイプを塗ると必ずはみ出してしまいます。なので、ティントで友人が持ってた色っぽいやつ買おうということでセザンヌ。愛してる。

 週末メイクできたらいいなあ。でも深夜にファッションショーしたんですが、昨年より確実にお腹がぽよんとしており、着れない服がちょくちょくありました。泣きたい。でもお菓子とお酒は美味しい。ユニクロに行ってでかいサイズを買うしかない。久しぶりに筋膜リリースやりました。

 そんな感じです。明日の仕事が嫌なので寝れません。寝れない寝れない言ってたら、最近よく起きて二度寝する時間が近づいてきました。どうなるんや！！寝れんのか！！レットブル買わないと！！誰か！！助けて！！！

費やす旅

お疲れ様です。有機栽培です。

久しぶりに公共交通機関に乗っている。田舎に住んでいる私の家の周りには何も無いため、車を買ってしまうとそればかりになってしまう。

 思えば小中高は徒歩と自転車でどうにかしていた。中学生の頃、親の方針は「自転車で行けるところならどこに言ってもいい」だったので、ママチャリで数時間かけて漕いで、何個も山や坂を登り、市街地に行っては漫画を買い、滞在2時間でまた自転車を漕いだりしていた。

 いまは数時間かけて自転車を漕いだり、坂だらけの道をひいひい汗を流しながらたどり着いた場所に、車を使えば数分で行けるので便利な環境になったと思う。自転車を漕いでる時にゲリラ豪雨に遭遇して、制服をぐちゃぐちゃにすることも無くなった。

 徒歩と自転車。汗と時間と体力を惜しみなく消費する移動が身に染み付いてしまったせいか、公共交通機関にのると落ち着かない身体になってしいる。

 近頃殆どしていないが、旅をするとなると必ず電車や飛行機や新幹線に乗ることが多い。目的地まで最短でたどり着ける。理想的な旅の序章だ。

 それでも、物足りなさを感じてしまって、旅先でひたすら歩くことが多い。大人になったのだから、レンタカーやタクシーを使えばいいのに、地元の人しか乗らないようなバスに乗ったり、2キロまではひたすら歩いたり。楽をしたいのに、身体が疲労を欲すのだ。

 夜行バスなんて最たるものだと思う。お金が勿体ないと今でも使ったりするが、あれはきっと旅を感じたくてたまらないんだと思う。私は限界まで体力をすり減らして、すごい遠くにやってきているという旅の味を満喫したいのだ。

 前から話しているが、私は学生の頃ヨーロッパをふらふらしていた。ユーレイルパスを買って、1日中電車に乗った。3時間なんて短いもので、中には7時間揺られることもあった。そして、目的の街に着くと、バスもタクシーも怖いからとひたすら石畳を重い荷物を背負いながら歩いたのだった。

 幼少の頃の思い出、大学生の時のヨーロッパ大移動。これらのせいで、私の中で旅は冒険であり、とにかく時間と体力を消費して、己を限界まで追い詰める儀式になってしまった。

 そういえば、飲み屋を決める時も、私は繁華街を歩くのがくせだった。一通り全ての道を歩いて、店の外観とメニュー、地元民が通ってそうな雰囲気を察し、ハズレの無い1軒目を吟味する。努力した追い詰められたスポーツ選手が輝くことを追体験したいのか、歩いて歩いてその先にある生ビールを美味しくしようとしている。随分俗物的な儀式である。

 この前、車で県内の温泉旅館に行った。泊まるのが2回目だったため、近隣の観光もそこそこに、宿を楽しむのが目的だった。ご飯も部屋もお風呂もよかったが、何かが物足りない。あれはきっと、自分を甘やかしすぎてしまったせい。歩かないと、旅とは言えない。日常の延長線になってしまって、いまいち納得できなかったのだと思う。

 クタクタになるまで歩く旅。出来たら知らない土地がいい。国内だったらドキドキしながら路線バスに乗ったり、飲み屋街をぐるぐる歩いて1軒目を探したい。国外だったら長い時間電車に乗って、ぼんやりと外を眺めたい。

 時間と体力を存分に使って私を追い詰めた、贅沢な旅をもう一度。