夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

自分が何者か分からなくなる症

短い話で恐縮だが、子供の頃から悩んでいることがある。それは、自分が何者か突発的に分からなくなることがあるのだ。

 

  それは別に「何者」かになりたいという、人に必要とされたいという意味ではない。私はこういう人だって説明ができないとか、平凡すぎることがコンプレックスとかそういう話ではない。

 

 突発的にパニックになるのだ。場所は様々で、道端や旅先、自分の部屋でもある。大体は1人の時に起きる。我に返るように、急にふと前触れもなくそれは起きる。

 

 まず私は『この世は誰かの創作物』であることに気づく。これは何かしらの本であり、ドラマであり、物語であることに気づく。

 

 次に、私はその創作物の『演者』であることに気づく。私はひとつの舞台装置にすぎなく、台本もないので誰かの物語に予め組み込まれている登場人物なんだと察する。ここまではいい。

 

 問題は『自分が何者かわからなくなる』のだ。私が社会で名乗ってる名前は役名であり、本当の名前が分からない。24歳の女というのは設定であり、この家に住んでるのも設定。本当の私のプロフィールが分からない。

 

 そして、私が役者を降りた時に生きる社会の作者も、さっきまで演じていた役を作った作者も分からない。何もかもが分からない。名前がわからないから余計に不安になる。気持ちが整理できなくて、嫌な汗が出る。

 

 こうなると埒があかなくなるので、私は必死に『考えるな考えるな考えるな』と頭の中で念じて、必死に気づいてしまったことに対して知らないフリをする。そしていつの間にか気が紛れて、このこと自体を忘れるのだ。

 

大人になってからは少なくなったが、中学生や高校生の時はしょっちゅうあった。私はこれを、あまりに夢見がちの妄想大好き人間だったから、痛い厨二病が発露してるなぁと簡単に考えていた。

 

 先日、久しぶりにこれが起こった。『昨日久しぶりに『この世は誰かの創作物。私はその登場人物で演じてるに過ぎない。私は私というキャラを演じているが、役者である私は一体なんだ?どんな世界に生きてるんだ?作者は誰なんだ?わからない。自分は何者?ここはどこ?』って冷や汗が止まらなくて脳みそがバグるやつが起きた。』とツイートすると、後日こんなメッセージが質問箱に届いた。

 

 

 『隣人症の症状が出てる気がしますが大丈夫ですか』

 

 初めて聞いた言葉。色々調べると、自分自身に現実感がなくなってしまうらしく、多岐な症状があるらしい。

 

 ストレスでなるらしいが、私のこれが隣人症に当てはまるかはよく分からない。物心ついた時からストレスに苛まれてたのか、ただの厨二病なのか。分からないままここまで来てしまった。

 

 何となく人に言ってはいけないことだと思っていたので、人に相談したことがない。こんなふうに時たま、数ヶ月とか半年とかに一度、我に返ったように自分が何者かわからなくなる人はいませんか。もしなにか知ってる人や、体験などがあったら教えて欲しいです。

 

ワクチンの副反応で体調が悪い。明日には良くなりますように。仕事に行かないといけない。