夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

夕方1人酒

 

酒を飲んでいる。平日の昼からである。

 

有給で転職試験を受けて、小論文で撃沈して酒を飲んでいる。

 

昨日はえんえん言いながら提出する履歴書を書いていた。働いていると学生時代のような無知な無敵感は無くなる。自己肯定感がほとんどないので、自己PRなぞない。毎日文句を言わず働いていますってことぐらいしかアピールできない。

 

あまりにしんどかったので、昨夜は泣き言を言いながら彼氏につらつらネガティブな言葉を呟いていた。本当に、彼氏がいなかったら未来に希望がなくて気持ちが潰えてたと思う。

 

同期で唯一、休日に遊んでいた友人とこの前会った。聞けば病休をとったらしい。その人がとても大変な業務をしていることを知ってたので、ようやく楽になれたかと安心した。

 

病休中の友人曰く、あまりに嫌な記憶は直ぐに消えてしまうらしい。なので、仕事の嫌な記憶が休んでる間にすぐなくなってしまい、そんなに悪くない仕事だったのでは?と思ってしまって、必死に辛かったことを思い出して、この気持ちは錯覚だと言い聞かせているらしい。

 

辛い記憶は脳内からすぐ消える。私は社会人になってから記憶が朧気である。具体的なものだと、人と行った居酒屋や旅行、泊まった旅館とかの詳細を覚えていない。覚えていたい記憶も一緒に消えてしまった。

 

ここまで書いて私は酔ったのか、帰ろうと思ったのか文章が途絶えていた。大好きな居酒屋があるのだが、人気なのと遠方のためなかなか行く機会がない。そこは昼からやっていたので、ボロボロの体に勇気だけ携えて、1人乗り込んでいたのだ。

 

 入店時に客は私しかいない。だってまだ青空である。その後常連のおひとり様達が何人か来て、お店の方と談笑していた。私は若くないので、話す元気もなく、リクルートスーツのまま酒をくらい、飯を食べた。

 

  最初にお通しのトロタクの手巻き寿司。サッポロ生にもつ煮込み、タラのフライにあん肝。ここで辛口の大好きな日本酒を冷で一杯。そして白菜の浅漬けにカツサンドでしっかりとした日本酒を一杯。しめて3500円で酔っぱらいが生まれた。

 

 せっかくの有給なのだから、もうちょっと楽しいことをしたい。百貨店の地下でカステラが売っていた。昔、旅行先の長崎で美味しいと思ってきたら、地元で売ってたいうオチがついたカステラである。この転職も失敗してそうなので、心配かけてごめんと1本買った。店員が瀬戸康史に似てるとか、それは問題ではない。断じて。

 

あと本屋で時間を潰していた。田舎あるある。公共交通機関がほとんどないので、とりあえず本屋に行く。大学時代の友人が最近フィッツジェラルドにハマってると聞いたので、グレート・ギャツビーを遠い昔に読んだことあったなあとうろうろ探したが、海外文学に疎いばかりにコーナーを見つけるのに数十分かかってしまった。

 

結果、そういえば数年前にBANANAFISHというアニメを見たことを思い出して、サリンジャーナインストーリーズを買った。気取ったことがしたかったのだと思う。木枯らしが吹く間はよかったが、席に座ったら温かさで寝た。私はどうにも、昔の文学作品特有のちょっと芝居がかった言い回しが苦手で、寝てしまう。そういえば、今日受けたクレペリン検査でも退屈で寝そうになった。

 

そんな1日だった。明日からの仕事が嫌である。今週末は選挙事務で日曜日が無くなるし、毎日何かしら定時後に仕事の用事があり心が休まらなそうだ。また、何とか彼氏と鍋を囲めるように頑張っていきたい。

 

 昨晩、大学の友人たちと高級ホテルやクルーズの話になった。金持ちだと思われる家の友人が、子供の頃に泊まった山奥のリゾートホテルが大変良かったと言っていた。皇室御用達とか、クラシックホテルとか調べたら色々ある。

 

  飛鳥やガンツウといった100万以上かかるクルーズには手が届かないが、奈良ホテルとか富士屋ホテルとかは本当に頑張れば1度くらい泊まれるかもしれない。私は1度でいいから帝国ホテルに泊まってみたいと言うと、みんな「なら現地集合だね」って言ってた。日本中から集まるのに、帝国ホテル待ち合わせってなんだか可笑しくて素敵だと思った。

 

 穏やかに生きている。カステラで家族を買収した代わりに、急須の緑茶を久しぶりに飲んだ。手づかみでカステラを食べると、シャリシャリとザラメが美味しい。子供の頃、カステラを作ろうとして膨らまずに失敗したことを思い出す。キメ細かい断面を見てると、豊かな生活をしているようで安心するのだ。

 

 

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美味しかった煮込み。