夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

ベッドから落ちる、たまに行く海

 

仕事が大変忙しかった。あまりに忙しすぎて、22時を過ぎた職場で谷村新司「昴」を流しながら働いてたぐらいである。サライでないのが、「この激務来週も続くんだよバカヤロー」という気合いがこもっていた金曜日。流石の谷村新司でも浄化できなかった疲労を抱えながら、深夜の幹線道路をぶっ飛ばした。

 

 いつもは大渋滞の道なのに、すれ違う車すらない。眩しいぐらいヘッドライトが輝く道が、ハイビームをたかないと何も見えない。今週は毎日23時までサビ残だった。今から会う彼氏は飲み会が終わり家にいるらしい。羨ましいと思いながら、コンビニで何も考えずに琥珀エビスを買った。許される。

 

記憶が朧げなのだが、無事日付が変わる直前に家に着いて、ご飯を食べた。酒が足りないと呟いたら、濃いめのハイボールを持ってきてもらった。彼曰く「平日一杯で眠る用」らしい。うん、めっちゃ濃い。ハイボールなのに実質ウィスキーである。2杯飲んだ。

 

気づいたら腕に赤い斑点が出てきたので、これはかなり酔ってしまったと反省。「寝なさい」「歯を磨きなさい」と注意されたので、ふらふらーと歯を磨いて、小さなベッドで丸くなって寝た。久しぶりに見た夢は、隣の県の山奥で澄み渡った小川に金魚を沢山放流して、つかみ取りしてる内容だった。夢占い的にどうなんだろ。

 

 起きたら、彼はCPAPをスースー言わせながら寝てた。いつも枕元に置いている水が遠くて、なんでだろうと思って二度寝した。その後、彼に聞いたら、私は夜にベットサイドのキャスター付きの棚とベッドの間に落ちたらしい。しかも布団を全部持って。あまりの寒さに起きたら、床に熟睡してる私がいたんだとか。

 

「起きよう?ベッド行こう?」って彼が聞くと、私は今度は床に正座して、上半身をベッドにもたれ寝たらしい。根気強く揺さぶって5分が経過し、ようやくベッドに上がったとか。彼と付き合ってそろそろ2年だが、こんなこと初めてだった。疲労とアルコール怖い。謝ったら、そんなことより私が熟睡出来たかどうかを心配された。

 

 土曜日は映画を見た。「きのう何食べた?」という漫画原作で、ドラマが人気だった作品である。アマプラで2人で見て、どちらも料理好きだったのでハマり、私は原作を全巻買ってしまったぐらい好きだった。彼は、ドラマの主題歌が好きで、その上劇場版の主題歌がスピッツだったのが嬉しかったらしい。

 

チェーン店でうどんを食べてから、予約してもらったチケットを発見した。しかしその直前、かけうどんの熱さと水の冷たさでお腹を壊してトイレに駆け込む私。弱い。ストレスと睡眠不足に弱すぎる。それなのにポップコーンは律儀に買う私。子供である。

 

 映画はとてもいいので是非。やさいしい人たちによる、やさしい話です。満席に近くて驚いたし、みんなケンジの行動に笑うのがよかった。ケンジと暮らしたら、毎日きっと楽しいよね。

 

その後はお酒を飲んで、締めにラーメンまで食べちゃって。翌朝見事にニキビを2人して作りました。

 

日曜日は海に行った。中学の友達と3人で、大人になってからなんとなく集まる。1人は車の運転が苦ではなく、東京や関西まで一人ドライブ(爆音ジープ)するので、我々は山やら海やら温泉やらを乗せてもらっている。

 

この日も、最初は山のカフェでコーヒーを飲みながら、友人の別れ話ともう一人の男の気になってる女の話をした後、ダニエル・クレイグとマッチョの尻について熱く語った後、遠くの海に行った。

 

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海に行くとまずは枝を拾う。長くて強度があると好ましい。

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手始めに書いたカービィ。三分後に波で消えた。

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この日一番上手くかけた鳩サブレ。空の風情も相まって綺麗。友人はiPhoneのロック画面に設定してて、なんだか誇らしかった。


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 一筆書きうんこ選手権。エントリーNo.3の優勝候補、まさかの一筆書き失敗。
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友人が書いたちいかわ。一日を通してずっとちいかわの話をしてた。

 

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 友人が書いたピカチュウ。隣はもう1人が書いた、ワニからナスカの地上絵に進化したもの。両方とも目が同じ。突き刺さってる。


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 「一人ずつパーツを書いていこうぜ!」って遊んでたらできた人面犬。他の絵は基本波や人の手で消されてたけど、この絵だけ薄気味悪かったのか完全体で残っていた。

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 海と言ったら「東映」でしょ。でも波が荒々しくないので、穏やかな東映になった。


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到着時の写真。すごい青かったのに、我々が帰る時は夜でした。


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 急遽始まった島作り。水の流れで島の土砂が流出するため、石を用いた護岸工事を施している。子供の遊びにしては本格的になってしまった。すごい楽しかった。

 

 砂浜に絵を書いてると、隣で女の子も可愛いキャラを書き始めて面白かった。便乗する人が多く、島を作った後に絵を書いた場所に戻ったらアンパンマンや下ネタの絵があったり。みんなの創作意欲を掻き立ててしまったと笑って帰った。

 

 車内で「虹」や「COSMOS」、「怪獣のバラード」や「宝島」といった、懐かしい曲を聞いてたのも楽しかった。皆同じ学校なのに、自分のクラスの合唱曲が何も思い出せないあたり、我々はそんなに学校が好きじゃなかったんだと思う。

 

 お金がなくてもテンションと工夫だけでずっと遊んでたいよねって友人が言う。出会って10年以上経過した。これから10年以上経つとアラフォーだ。その時でも、ずっと砂浜でうんことか書いて遊んでたい。遊んでたいね。きっと遊んでるよ、10年前もこんなことしてたよ。死ぬまでバカは治らないよ。寒い海風に震えながら、真っ暗になった海を後にした。

 

 私の車が置いてある彼氏の家に帰って、何となく腕を見たら打撲の後。どうやらベットから落ちた時に打ったらしい。いつもだったら落ち込むが、満ち足りた休日を過ごしたので何となく許せた。

 

 平日は仕事で死んでるけど、休日は元気。

 

「帰りたくない。明日の仕事が嫌だ」と毎回1時間以上ぐだぐだするんですが、「面倒くさいこととやりたくないことがある時しか甘えてこない」と必ず苦言を呈される。確かに、いろはに千鳥を見てる時は豚バラビシャがけ選手権に夢中で、寄りかかりもしない。申し訳ない。

 

 あーあー言いながら一人実家に帰って、翌日の月曜日に怯えながら夜更かし。寝不足起床。こんなことをずっと繰り返している。平日は仕事で死んでるし、キラキラしたインスタ映えみたいなことも、銀座で寿司を食べたり、軽井沢なんて行かなけど。何となく平和で、穏やかで、気づいてないだけで幸せだったりするのかもしれない。

 

 将来は不安だし、SNS見てるとみんな仕事で社会的地位を確立してる。周りの人間が結婚や同棲を始めたり、ライブに行ったり創作活動をしてる。私には何も無い。

 

でも、この2日間は楽しかった。それでいいじゃない。それでいいんだよ、穏やかなことも尊ぶ幸せだよって、肯定できる日がやってくるよ。人に自慢できること以外、SNSに載らない部分だって幸せなんだよ。みんな見せてくれないだけで。

 

今度、辛いことがあったら、海に書いた鳩サブレーを思い出そうと思います。楽しかったー!恵まれてる!!ハッピーー!!いえーい!!