夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

浄土ヶ浜旅行

父親の一周忌で実家に戻った初秋。行こうと思いながら行ったことがなかった、浄土ヶ浜に出かけた。場所は岩手の沿岸部にある宮古市だ。

 

f:id:muriyada444:20231209154037j:image

こんな綺麗な海があるところ。母親いわく幼い頃に家族旅行で行ったことがあるらしいが、基本沿岸部の記憶は、リアス式海岸の曲がりくねった道をお父さんが頑張って運転するのを車酔いでフラフラな状態で見ていた事だけ。父の背中と青い海しかない。

 

山生まれの私にとっては、岩肌の白と海の青と空の青がずっと続いているからか、あまり沿岸部の違いが分からない。もちろん、震災前の記憶である。海なんてちょっと運転すればすぐ着くのだが、それでも用事がなければ殆ど行かなくなってしまった。

 

今も、整地された住宅跡地や、真新しい防波堤の写真だけは撮らずにいる。震災遺構も行ったことがない。ただ、車で通る。それだけで色々と思い出し、複雑な気持ちになる。でも、海は綺麗だし三陸はご飯が美味しい。出身の人達は職場で優しかったから好きだ。

 


f:id:muriyada444:20231209154053j:image

出発前に実家の犬。かわいい。ペロッとしてるのがあざとくてかわいい。君はあざとくて何が悪いのに出演できるぞ。


f:id:muriyada444:20231209154045j:image

途中、釜石市に寄った。ラグビー日本製鐵の街。もくもくとあがる煙は、この街の象徴なんだろう。室蘭の製鉄所の煙が消えたニュースがあったけど、ずっとそこにあるものが無くなるのは堪える。

 

f:id:muriyada444:20231209154049j:image

工藤精肉店食堂部のカツカレー。名前を聞くとなんだ食堂か?と思ったりすると思うし、店のただずまいも昭和のお店かと思うだろう。カレーも、家のカレーのようなものかと思うだろう。侮るなかれ、抜群に美味しい。こんなにスパイスのパンチと、果物野菜の甘みが感じられるカレーは食べたことがない。

 

量が多く見えるが、ペロリと食べれる。スパイスは効いてるが、辛いのが苦手な私でも食べれる。果物の甘みは感じられるが、別に凄い甘い訳では無い。家のカレーでもなければ、インドカレーでもない。美味しい。これに限る。

 

精肉店だからか、分厚いカツは難なく噛み切れるほど柔らかい。美味しくて食べる手が止まらない。店員さんがおば様たちなのもいい。地元の学生の集まりや、町内会のおじさん達、私のような観光客やバイクの集団もいた。駐車場は分かりにくいけど、釜石に来たら是非食べて欲しい。


f:id:muriyada444:20231209154032j:image

そこから車を走らせて、宮古市についた。不安になるほどの山道を走ると、急に駐車場がある。そこからエレベーターで崖の下に降りると、突然眼前には海が広がる。入江だから波は穏やかだ。


f:id:muriyada444:20231209154041j:image

目当ては、さっぱ船遊覧で青の洞窟まで行くアクティビティだ。さっぱ船は小型モーターボートのことで、船頭さんの案内で海にある青の洞窟を目指すコースになる。かなりの人だったので、1時間ぐらい待った。


f:id:muriyada444:20231209154029j:image

救命胴衣を着て出発だ。海は透き通っており、魚や海底までくっきり見える。馬力が出るのでなかなかのスピード。

 

f:id:muriyada444:20231209155815j:image

 遠くの方に見えるは、The浄土ヶ浜みたいな双子の岩。波は穏やかで、辺りをうみねこかカモメが飛んでいる。さっぱ船からえびせんをあげることも可能なのだが、陸からでもあげれるので陸からがおすすめ。遠くから見た限りだが、えびせんをあげている船は鳥に目をつけられ、ずっと囲まれていた。さながら空母を狙う戦闘機だ。


f:id:muriyada444:20231209154037j:image

天気が悪い予報だったが、晴れてよかった。


f:id:muriyada444:20231209154113j:image

船頭さんが色んなことを教えてくれる。この島の上には鳥居があるとの事。あそこまで登るのは大変だ。

 

f:id:muriyada444:20231209154134j:image 

 動画ばかり撮ったせいか洞窟の写真を撮り忘れた。でも、綺麗だった。その洞窟は、昔八戸まで繋がっていると信じられてたらしい。奥の方では潮が吹き、本当に遠くまで繋がってるような気がする。あまりに狭いので、小型ボートでしか行けないらしい。

 

海底は透き通る青で、岩肌にはウニもいた。豊饒の海、この穏やかな水面と激しい岩肌。これぞ三陸の原風景だ。

 


f:id:muriyada444:20231209155810j:image

 遊覧が終わり、陸に到着。足元がフラフラするのは、船に乗っていた名残だろう。鳥たちがいるので、えびせんをばらまく遊びをした。鳥たちがいない場所に向けてえびせんを投げると、どこにいたのかそこら辺から勢いよく集まり取り合う。ただし、意地悪しすぎると袋ごと取られたり、顔を覚えられてもっとよこせと催促されるので注意だ。


f:id:muriyada444:20231209154138j:image

 浄土ヶ浜と言えば、みたいな所まで歩く。昔、松島の遊覧船か八戸の蕪島か忘れたが、えびせんを袋ごと持ってかれてしまい、泣いていた幼い兄を思い出した。


f:id:muriyada444:20231209154109j:image

透き通る水面。ここを極楽浄土に例える所以も分かる。同じく白い砂地と水に囲まれた恐山も、昔の人はこの世ではないと感じたらしいが、この違いはなんだろう。山ゆえの閉塞感か。天国は上にあるが、恐山は天に近い。安徳天皇が入水した時、海の下にも都があると言った。西洋とは違う感性なのだろう。


f:id:muriyada444:20231209154128j:image

 写真が下手だが、良くポストカードになるところ。近くにレストハウスがあって、お土産も買える。夏は海水浴場にもなっており、結構な評判だという。近くのホテルも有名なので、是非宮古に来てください。


f:id:muriyada444:20231209154123j:image

 水切りして遊んでいる人や、浜と言っても砂地というより大きめの砂利なので、座ってぼんやりと海を見ている人もいた。ここは極楽浄土。早朝、ここから朝日が登るのは美しいだろうなあ。


f:id:muriyada444:20231209154118j:image

地元のお祭りがあるらしく、街は賑わっていた。地元のスーパーでワカメと松前漬けの素を買い、東京にいる同級生に実家にあったチームNACSのDVDと共に送った。いか明太や数の子が入った松前漬けなど、酒のつまみをいくつか買って帰路に着いた。

 

帰り道、真っ暗な中で遠くにある大船渡の街の灯りを見た。道を進むと、まだ真っ暗になる。私の故郷もそうだが、まだ海岸線には光がない。ぽっかりとした闇と、道路沿いにかろうじて電線があるだけだ。街灯もない。人も車もなければ、木々も家もない。海上の暗闇が、ずっと延伸してくるのだ。盛り上げられた土地にある、大きな幹線道路までその闇は続く。

 

慣れたくないが、当たり前になってしまったその景色を見ると辛くなる。沿岸部にゆかりがあった色んな人を思い出しては、深く頭を下げたくなるような気になるのだ。

 

秋の自炊(2023)

 

自炊をしている方だと思っている。すべてを写真に記録するほどマメでは無いが、溜まってきたので一挙放出。過去すぎて覚えていないものもちらほらあるのはご愛嬌で。なんなら重複もありそう。

 

f:id:muriyada444:20231121175730j:image

最初からあんまり覚えていない。鶏胸肉の照り焼き、ナスと豚肉の甘辛炒め七味がけ、オクラの煮浸し、個包装して冷凍したアスパラのベーコン巻き。幼稚園生だった頃、大好きな食べ物の欄にアスパラのベーコン巻きと書くような子供でした。今思うと手間がかかる。爪楊枝は家にないので、パスタを代わりに刺してます。


f:id:muriyada444:20231121175905j:image

とある日のお弁当。アスパラは冷凍したので、代わりに道の駅で購入したきゅうりのからし漬けがあります。最近漬物が好きで、居酒屋でよく頼んでます。


f:id:muriyada444:20231121175820j:image

コメは無いけど爆食いしたかった夜ご飯。舞茸はオリーブオイルとニンニクで炒めて、パンを添えればすっかりオステリア。ただ目玉焼きを添えると日本の食卓臭が消えないけど。


f:id:muriyada444:20231121175859j:image

同一週なので使い回しが見える。作り置きは飽きるのか難点。豆腐に納豆をかけて、ちょっとのごま油と白だしをかけて食べると美味しいです。


f:id:muriyada444:20231121175955j:image

あまったきゅうりのからし漬けと、もやし餡掛けなんちゃって天津飯。お金がない時によくやります。
f:id:muriyada444:20231121175837j:image

休日の夜ご飯か昼ごはん。レタスにはKALDIのドレッシング。今年であって2本もリピートしてる。もやしナムルになすの照り焼き。ナスは美味しいしメインにもなるから優秀です。


f:id:muriyada444:20231121175735j:image

彼氏が職場で貰った秋刀魚を持ってきてくれたはいいものの、彼は帰ってしまったのでさんま消費Dayです。この秋刀魚、もらった当日なら生でも食べれそうなほど新鮮で、脂も乗ってて美味しかった。グリルがないので、フライパンで恐る恐る焼いてます。地元のしそ巻も添えて。


f:id:muriyada444:20231121175744j:image

白菜の卵とじ、冬瓜と豚肉の煮物、キャベツナムル、しいたけ多めの豚汁、しょうがの炊き込みご飯、さんま。作り置きの消費を兼ねてはいますが、豪華な和定食を作りたかったんだろうな。


f:id:muriyada444:20231121175948j:image

さんまのアヒージョ。洋風な秋刀魚料理(大量消費)を探していき着きました。アヒージョが大好きで、ちょくちょく作ります。だから太るんだ。

 

f:id:muriyada444:20231121175919j:image

玉ねぎを焦がしているが、カラメル色素と旨味ということで納得させてる豚のしょうが焼き。前の職場近くの大衆食堂で、唐揚げと豚のしょうが焼きにマヨネーズが添えられてるのを食べてから、たまに添えちゃう。


f:id:muriyada444:20231121175935j:image

前に載せたかもしれない、カルパッチョとアボカドサラダ、プルサン(ガーリックハーブクリームチーズみたいなもの)を添えたリッツ。通称、白ワイン泥棒です。


f:id:muriyada444:20231121175748j:image

卵が余ったからゆで卵にしてたまごサンド。味の素を使うレシピだったのですが、家にないからって白だしを入れたらゆるゆるになってしまい、ぽたぽた零しながら食べました。大失敗。


f:id:muriyada444:20231121175930j:image

レタス、冷奴(ポン酢)、鶏胸肉とねぎ塩炒め、切り干し大根、ナスと豚ひき肉の甘辛炒め、小松菜の生姜蒸しですね。作り置きを作った日なのか、豪勢です。切り干し大根が好きで、たまに作ってしまう。おからも高野豆腐も好きです。


f:id:muriyada444:20231121175715j:image

コウケンテツさんのYouTubeをよく見てます。これはそこで見た、ご飯の上にふわふわの卵焼きをのせて、甘酸っぱい醤油ダレとネギをかけたもの。沢山作りすぎた切り干し大根とレタスを添えてます。


f:id:muriyada444:20231121175940j:image

嫌なことがあった金曜日なのかな。飲む気が満々ですね。卵のアヒージョに舞茸を入れたもの、スーパーの焼き鳥とちくわ、冷奴。思い出した。日本シリーズを見ようとして気合を入れたけど、山本由伸選手が打ち込まれたら私の体調も悪くなり、ここから1週間風邪ひいて寝込んだご飯です!縁起が悪い!


f:id:muriyada444:20231121175817j:image

元気になりました。白菜と豚肉の中華炒めと冷奴。後ろにあるのは作り置きの人参の焼きナムル、小松菜のおひたし、弁当用の鶏つくねかな?


f:id:muriyada444:20231121175844j:image

小松菜が安いけど消費方法が見つからなくて試行錯誤。これは豚肉と一緒に中華スープで炒めてます。生姜を入れたらさらに美味しい。


f:id:muriyada444:20231121175725j:image

生ピーマン、肉味噌、人参のかき揚げ、もやしのネギ漬け、奥の方にスーパーで買ったメンチカツが覗いています。生のピーマンって居酒屋や孤独のグルメで見かけたけど、素人が調理するとちょっと苦い。


f:id:muriyada444:20231121175952j:image

ナスとピーマンの甘辛炒めと目玉焼きをご飯にのせて、作り置きだったれんこんのはさみ焼きを添えたもの。ひき肉系の料理って面倒くさいし、それを穴に入れるのってさらに大変なんだけど、手間がかかった分美味しいからまた作ってしまう。


f:id:muriyada444:20231121175752j:image

作り置き。なすとちくわの煮物、エリンギのレンジ蒸し、ほうれん草の胡麻和え、鶏むね肉のケチャップ炒め。この時は夏から秋にかけてずっと高かったほうれん草が安くなってて嬉しかったな。基本安い小松菜生活なので、甘みのあるほうれん草が恋しくなる。


f:id:muriyada444:20231121175757j:image

豚バラ肉が安かった。ならば豚丼だ!と創味シャンタンとレモンと塩コショウで味付けて、ネギを和えたもの。白だしかけてレンチンしたなんちゃって湯豆腐とともに。


f:id:muriyada444:20231121175923j:image

豚丼は沢山作ったので2日間に分けて食べます。ノリとレタスのサラダと、見た目は悪いけど美味しい納豆オムレツ。レタスを買った日は見栄えがいいからか、写真がよく残ってます。それか、スーパーの特売日によく行ってるのかな。


f:id:muriyada444:20231121175739j:image

豚肉のニラのスタミナ焼き、白菜の味噌汁、冷奴、レタス。生理前なのかお米をちゃんと食べてます。空腹に勝てない。


f:id:muriyada444:20231121175926j:image

レタスチャーハン。買ったレタスは最後はしなしなになるので、休日のお昼のチャーハン行きです。マヨネーズを入れて炒めると、コクが出て美味しい。加熱したレタス大好き委員会。


f:id:muriyada444:20231121175944j:image

作り置き写真。台所は汚いのでお盆の上です。えのきと豚肉の甘辛炒め。七味があいます。白菜の海苔マヨサラダ、鶏むね肉のしょうゆ煮、ニラ玉、小松菜のおひたしです。お弁当用なので、にんにくは使ってません。

 

f:id:muriyada444:20231129081657j:image

これも作り置き。朝ごはんに目玉焼きを食べることが多いので、たまごの登場率が高いです。厚焼き玉子、小松菜の胡麻和え、こんにゃくのかつお煮、かぼちゃの煮物。私調べなのですが、男の人ってかぼちゃやさつまいもが苦手な人が多いですよね。天ぷらなら食べるとか言うけど。1人なので気にせず煮てます。

 

f:id:muriyada444:20231129081659j:image

ガッツリに見えて、中身がもやしだけのとんぺい焼き。かぼちゃの煮物と冷奴を添えて。かけるのはもちろんポン酢。

 

ここに写ってないお菓子とかも食べてるので太るんだ!あー!!と昨日は久しぶりに湯船に入って、体中を揉んで浮腫をとろうと足掻いていました。外食しないで、自炊ばかりすれば痩せるんですが、如何せん己で作ったご飯の味付けに飽きる!でも料理を作る工程は飽きないので、冬も自炊するぞ!

秋の外食(2023年)

 たまに外食に行く。かといってケチなので機会は数ないのだが、その代わり大酒飲みと食いしん坊が働いて沢山食べてしまう。赤字続きの懐事情もそろそろ寒くなってきたので、試しに家計簿をつけてみたが出費の殆どが酒だった。

 

  せめて忘れないようにと、食べたものは記録を残してしまう。そして、せっかくならとこのブログでお披露目してしまう。この貧乏性を気にするより、とにかく飲む量と回数を減らせばいのだが、生きる糧だからと己を肯定してしまう悪い癖。

 

なお、写真を撮り忘れているのもある。なんか確か友人と焼き鳥で飲んだ気もするし、彼氏と世界のやまちゃんに行った気がする。また、いつか書こうと思っている岩手県宮古市旅行と、築地上野観光の写真は省いている。これらのことも書こうと思っているのに書けていない。ここに書くことで、強制的に書かねばならないビックマウス背水の陣とする。

 

以下、外食の記録だ。

 

f:id:muriyada444:20231113213207j:image

いつもの地元のカジュアルイタリアン居酒屋。カウンターしかない隠れ家的なお店。遠距離の兼ね合いで毎月地元に帰っているが、高確率で予約して訪れている。何食べても美味しいし、顔を覚えられている安心感。ワインをボトルで頼むと、帰ってきたぞーって気持ちと、お休みだーって気持ちに満たされる。写真は大好きな白身魚のソテー


f:id:muriyada444:20231113213127j:image

地元の居酒屋。私は何回か行ったことがあるが、彼は初めてだった。低価格帯にもかかわらず、レアなアジフライ等丁寧な料理が続く。あまりにカウンターで彼が褒め続けていたら、サービスのお酒と店長さんの名刺まで頂いた。私が来る度に行くお店になりそう。


f:id:muriyada444:20231113213146j:image

 クレープ。確か友人と飲んだ後に、〆で食べた。北海道では〆でパフェを食べたり、夜パフェも流行っている。それならばクレープも同じだろう。夏の終わりにふさわしい、冷えた風に当たりながら食べる甘味はおいしい。

 

 

f:id:muriyada444:20231114194425j:image

ここからちょっと野球の記録。9月の始めに幕張にオリックスVSロッテを見に行った写真が出てきた。これは幕張のホテルのランチビュッフェかな?盛りが汚くて申し訳ない。わんこそばならぬわんこローストビーフローストポークをしていました。クロワッサンの生地をワッフルメーカーで焼いたものも、バターがジュワッと染み出して美味しかった。


f:id:muriyada444:20231114194419j:image

 綺麗な夕日!これはどの選手のコラボメニューが忘れてしまった!桃味で美味しかったです。しかも先発は佐々木朗希選手!!友人も楽しんでくれました。遠くからも分かる足の長さ。フェンスが目の前にあるけど、めっちゃ楽しい観戦でした。9回のオリックスの平野選手が打者を塁に出してヒヤヒヤした。盛り上がったけどね。


f:id:muriyada444:20231114194421j:image

そう!オリックスが誇る若き左腕、宮城くんが先発でした。佐々木朗希くんと宮城くんが投げ合うって決まった時、持ってたチケットにめっちゃ感謝したもんね。最高の今年の野球観戦締めでした。


f:id:muriyada444:20231113213217j:image

その後、友人と行ったシェーキーズ。行ったことがなかったのだが、ピザ食べ放題のお店らしい。常連の友人いわく、ポテトやサラダも食べ放題で魅力的。食べ放題ばかり行ってますね!ビールも安くて嬉しかったです。厚切りのじゃがいもが美味しかった。


f:id:muriyada444:20231113213122j:image

 家の近所の洋風の居酒屋。この煮込みがめっちゃ美味しくて、パンが消えました。奥は日替わりのカルパッチョ。ワインが消えます。


f:id:muriyada444:20231113213213j:image

 唐揚げにマヨネーズを添えようと考えた人は天才です。豚のしょうが焼きにマヨネーズを添えた人も天才です。下味がしっかりした唐揚げ大好き。お母さんが鶏肉を食べない人だったので、大学生で一人暮らし始めた時に自由に食べれたの嬉しかったなあ。


f:id:muriyada444:20231113213135j:image

 最近中身がちょっとレアなアジフライが流行っているんですかね?揚げたてのアジフライにタルタルマヨたっぷりのせて食べる至高。


f:id:muriyada444:20231113213143j:image

日本酒まで飲んでますね!!きっと楽しい夜だったのでしょう。こんなに写真撮ってるし。


f:id:muriyada444:20231113213138j:image

大好きなラーメン屋。あまりラーメンは食べないのですが、このお店だけはずっと通っている。海老の深みを感じるスープはここでしか飲めないと思っている。郊外にあるのもポイント高い。


f:id:muriyada444:20231113213154j:image

広島焼き。地元ではなかなか食べれないのだけれど、東京は色んなお店があって嬉しい。ここは池袋の広島カープを推してるお店。友人と安さと美味しさにやみつきになった。また行くと思う。ソース味のものってたまに無性に食べたくなりますよね。うずらの卵の醤油漬けも美味しかった。


f:id:muriyada444:20231113213131j:image

神保町の古本まつりに行ったら、数百円て日本酒の試飲ができるテントを発見。景気づけにおちょこ1杯分を頂いたのは、秋田のまんさくの花。甘めでしっかりとしたお味。身体も温かくなり、無事目当てだった画集を買えました。なお、翌日高熱で倒れる模様。

 

f:id:muriyada444:20231113213538j:image

新幹線に乗る直前に食べた餃子。食べかけの焼き餃子の写真しかありませんが、最近は水餃子にハマっています。小籠包も好きだし、蒸した豚肉の脂の甘いコクが好きなのかもしれません。宇都宮で食べた焼き餃子や、巣鴨で食べたホワイト餃子も美味しかったなあ。


f:id:muriyada444:20231113213542j:image

駅に到着後飲む予定があるにもかかわらず、仕事終わりに新幹線に乗り込んだらビールを飲んでしまいます。そしてお供は基本的にメルヘンのエビカツサンドです。メルヘン大好き。いつか人気のフルーツサンドも食べたいなって思うのですが、生クリームとフルーツを挟むのはスポンジケーキがいいというわがままで、おかず系ばかり買ってしまう。


f:id:muriyada444:20231113213158j:image

有楽町の交通会館の地下にある喫茶ローヤル。前は全席喫煙可だったのだが、時代の流れで喫煙ブースが設置されている。それでもタバコは吸える場所があるのは、たまにコーヒーとタバコを味わいたくなる私にとって嬉しい場所だった。

 

固めのむっちりとしたプリンを食べながら、本を読んでいた。すると隣の席には入れ替わりで何組もの若い男女が席に座る。純喫茶ブームだもんなあと思ってると、耳に聞こえるのは「姉がいるんです」「休日は何をされてるんですか」という、初歩的な会話。敬語混じりの女性と、話し続ける素朴な男性。

 

怪しいビジネスや宗教の勧誘に喫茶店はよく使われると聞いていたが、今はマッチングアプリの顔合わせの場所にも使われているらしい。確かに駅の改札の前で初めましてと会釈している若い男女もよく見るし、1つの出会いの文化になってるのだと感じた。みな1時間ぐらい話して席を立っていたので、これから映画かプラネタリウムか、早めの飲みにでも行くのかもしれない。

 

「お酒飲めないんですが、キッチンドランカーなんですよ」とにはにかむ大学生みたいな青年が印象的だった。最近知った言葉を使いたくなったのかと、つい疑ってしまう微笑ましさ。

 

あまりに低空飛行のくだらない話だとイヤホンをノイズキャンセルにしたり、逆にツッコミを誰もしないボケが会話の真ん中に浮くと「ツッコめ!!今のはツッコミ待ちだぞ!」って変に心中ざわついたりした。

 


f:id:muriyada444:20231113213118j:image

 中学生の頃にやっていたチャットグループの仲間と、上京を機にたまに会うようになっている。あの頃から10年以上経過したが、まさかこの歳でリアルに会えるとは思っても見なかった。人気の日本酒と和食のお店で乾杯。友人の1人と服装の色味が被ってて面白かった。


f:id:muriyada444:20231113213150j:image

みんな無事に成人したので日本酒が進む。寒い日だったので熱燗まで飲んじゃう。


f:id:muriyada444:20231113213202j:image

1人ひと皿の白子ポン酢。友人たちは生牡蠣を食べていた。広島県民が「自分は牡蠣にうるさい」と言いながら感嘆の声をあげる。東京で海産物を美味しいと思えるとは。冬の東京にあん肝ポン酢も流通することを期待する。

 

結婚したり、恋人がいたりと、みんな家に待っている人がいる中での解散だ。なんか物足りなくて、帰りにコンビニで色々買って食べてしまった。心の空虚を食べ物で埋めるのはよくない。でも仕方がない。

 

孤独を煮詰めたよな心地になり、ヤケになっていた今週。高校のクラスLINEが動き、さらに晩秋の寒さも効いて落ち込んでいた。生理前だからかと、言い訳のように思い込む。

 

それでも、気を振り絞って半年間連絡してなかった地元の友人に忘年会の話題を送ると、即座に返信が届いた。大学の友人からは、毎年恒例になっているお歳暮を送ったという連絡も。それならば大学の教授のパソコンメールが私の携帯のせいで届かなくなったので、手紙でも送るかーと重い腰を上げようとしてる己がいる。

 

常に孤独ぶってるし、人に嫌われることも多いのだけど、優しくしてくれる人に、私は努めて優しくありたい。

アザラシさん

「家族が増えました」という題名や書き出しから始まるブログや記事を見かけた時、大概は結婚か妊娠か出産かと予想を立てて読んでみると、やれペットを飼ったというものが多い。

 

  別に芸能人が犬や猫を飼おうがどうでもいいと心底思うのだが、何となく一呼吸を置いて開いてしまう自分の臆病さが悔しい。別にどうでもいといいながら、田舎生まれの噂好きが顔を覗かせてしまうのだ。そしてそっと、そのページを閉じるのは変わらないというのに。

 

さて、そんな前置きで申し訳ないのだが、人生で一度ぐらい使ってみようと思う。「家族が増えました。」それはアザラシのぬいぐるみである。

 

このブログによく登場しているが、私は上京をきっかけに遠距離恋愛をしている。いや、恋愛というには初々しい気持ちや激しい念の類も今や薄れているので、ただの遠距離逢い引きというか、恋愛という言葉の艶やかさに気が引けてしまうのだが。

 

その日は三連休が始まる日の夜だった。連休明けに東京で泊まり込みの研修があると言っていた彼は、これから海外旅行に行くのか?と尋ねずには居られないほどの大荷物でやってきた。大型のキャリーバッグにリュック。仕事だからスーツは必要だと思われるが、我が家で洗濯もできるのだ。

 

「海外でも行くんですか」と思っていた煽り文句が口に出た。狭い私の部屋の床が埋まってしまっている。皮肉を笑い声で躱した彼は「そう言っていられるのは今のうちだ」と言う。

 

まず机に上がったのは百味ビーンズ。先週、大学時代の友人たちの誕生日祝いに関西に旅行に出かけたことは聞いていたが、まさか缶で買っていたとは。しかも普通のグミだと思って買ったらしい。ソーセージ味を食べて悶絶していた。

 

私は変な味が食べれないので、とりあえず安全そうなピンク色のゼリービーンズを摘んで恐る恐る食べたが、口に広がるは甘い味。綿菓子味らしい。よかった。カンカンはとてもかわいいデザインだったので、あわよくば置いていって貰うように頼もう。

 

そして、パンパンになったリュックから仕事用のパソコンを取り出した後、渡されたグレーの物体。これが、新しい家族になったアザラシさんである。

 

元々、アザラシが好きなのは彼の方であった。動物園が苦手で水族館が好きだという彼と、コロナ禍の間車に乗って各地の水族館を巡ったことがある。彼と出会う前、私は水族館といった大水槽のエイこそが至高だと思っていたが、今はアザラシの水槽で立ち尽くすことが多くなった。

 

男鹿水族館のおんぷちゃんと、海遊館のミゾレちゃんが好きだった。2匹とも若くて、ぷかぷか浮いていて、懐っこくて可愛かった。海の犬と誰かがアザラシのことを言っていたが、それほどかわいい生き物だ。

 

アザラシさんは京都水族館からやってきた。旅行中、水槽のガラスに鼻を押し当てて浮いていたアザラシの写真が送られてきたので、その子かもしれない。

 

何となく、愛らしいものには「さん」をつけてしまう。友人たちの名前をさんを付けてしまう。実家の犬も、ごまさんとくるみさんと呼んでいた。愛車に載せていたカービィのぬいぐるみもカービィさん。ただ、愛車のヴィッツはヴィッちゃん呼びだった。厳ついボディだったせいだと思われる。

 

私は大いに喜び、彼をほっぽり出してアザラシさんに夢中の連休をすごした。すべすべとした体は、掴むともちっとする。不機嫌そうな顔は可愛らしい。寄りかかってスマホで動画を見ると安心感もくれる。

 

我が家にぬいぐるみはいくつかあるのだが、それらは本棚の1番上に飾られている。所謂、観賞用だ。しかしアザラシさんはまだ新しく、触り心地もいいのでまだそこに列していない

 

f:id:muriyada444:20231111152019j:image

 こんな感じで、出かける時は布団に入れてあげている。不機嫌そうな顔が良い。たまにソファにも座らせているが、やはり布団にいる時の方がしっくりくる。アザラシさんのおかげで、私は毎日ぐしゃぐしゃにしていた布団を、何となく整える習慣が付きそうだ。

 

大荷物に対する皮肉を浴びる中、決して屈せずこのアザラシさんをプレゼントしてくれた彼に感謝。これで、これからの寒い季節を乗り越えられる。しかし、アザラシさんも寒いのは嫌だと思うので、目下毛布と購入を検討中だ。アザラシさんと越冬するために、部屋の冬支度を始めないといけない。

風邪

週末に酷い風邪をひいた。家に体温計がないので、どの程度の風邪なのか客観的にお伝えすることは難しいのだが、今年一番の風邪に罹った。

 

原因は、コロナ禍だからとオンラインで行っていた会議を、リアル開催したからだと思われる。皆が反対する中強引に開催された会議は、人数にしては不釣り合いな狭い部屋に押し込まれて行われた。そして、開催を息巻いていた上司が次の日体調不良で休んだ。愚の骨頂である。

 

恨み言を連ねても、私の風邪は治らない。金曜日の朝は喉の痛みだけであったし、それもすぐに無くなったので元気に出社し、帰りに友人と広島焼きを食べた。

 

土曜日も比較的元気だった。確かに朝は喉が痛かったが、お昼頃には解消した。大口開けていびきでもかいていたか、久しぶりに吸った煙草か、薄着で寝たのが原因だろう。軽い気持ちで神保町のブックフェアに行く元気だってあったのだ。景気づけに屋台でお猪口1杯の日本酒を嗜み、意気揚々と歩き回る元気もあった。モネとゴッホの画集を買い、スーパーに寄って帰ることも出来た。

 

異変は夜に訪れた。それは、日本シリーズの第1戦が地上波でやるという情報を聞きつけ、ウキウキで1人家飲みをしている時に起こった。特に沢山の酒を飲んでいないのに体が熱い。そもそも、神保町で日本酒を飲んでからずっと汗が止まらない。そして、肌の表面がやけに敏感になり、服が接するとヤスリで軽く研がれたようなヒリつきがある。

 

試合では、大好きなオリックスの、これまた大好きな山本由伸選手が打ち込まれていた。徐々に私の体調も悪くなる。悪寒に耐えられなくなって、テレビと電気を消して布団に倒れ込んだ。その時飲んでいたのは檸檬堂だったのだが、レモン味だからビタミンが豊富だろうとそれだけは飲みきった。見事、悪化した。レモン酎ハイにビタミンを期待してはいけない。果実感は味だ。

 

20時ぐらいに倒れ込んで、布団を被るも悪寒が止まらない。こういう時に限って、家には毛布がない。でも毛布を買いに行く元気もない。ニトリの通販で毛布のページを見ても遅い。体温計もないので、この病が高熱から来るのか、はたまたメンタルが起因しているかも分からない。

 

寝続けて翌日。朝は少し元気だったので、慌てて貸出期限が迫っていた本を帰し、スーパーでアイスを買った。逃げ恥で星野源が風邪ひいた時、ガッキーに買ってきてもらってたからだ。私の家には星野源もガッキーもいないので、自分で買うしかない世知辛さ。太陽が空のてっぺんに登る頃、また悪寒がぶり返してきた。

 

家の布団に籠る。今日は友人と通話する約束がある。せめて、言葉を発するぐらいには回復したい。しかし、一人暮らしの部屋には何も無い。病院は日曜日で診察代が高いから行きたくない。うーんと唸って思い出す。生理痛のためにバファリンがあった。コロナのワクチン接種の際、副作用の高熱に効くと前の職場のおばさま方が教えてくたのだ。

 

何も無い胃にバファリンはよくないとも聞いていたので、スーパーカップを食べる。そして飲む。液体しか胃に入ってないがいいとしよう。よし、効果アリ。あんなに熱くて汗が止まらなかった体が静まり、吐き出す息の温度が落ち着いた。おかげで、友人とだらだら通話することができた。熱のせいで銀魂の終盤の展開がずっと思い出せなくて友人に突っ込まれてたけど。

 

バファリンを飲めば無敵である。夕方、解熱剤が切れてきたので、ふらふらとアパートのゴミ捨て場近くにある自販機にお茶を買いに行ったら、自販機が撤去されてるという嫌なサプライズがあった。しかし、バファリンさえ飲めば無敵なのだ。

 

食欲がない中、インスタントそばに卵を落としたものを義務感を持って飲む。なぜ油揚げタイプでなく、くどい天ぷらを買ったのか。馬鹿か己。そしてバファリン。時刻は19時。これは明日の朝には熱が下がっているだろう。こういう過剰な自信に満ち溢れている時、人は大抵上手くいかないのだ。受験だって転職活動だって、そうやって失敗してきたのに学ばないのだ。

 

苦しかった。今までとは比べ物にならないぐらいの汗。溢れる鼻水。汗と鼻水で脱水症状になるんじゃないかと恐れて水を取りに行くも、そのせいで目が覚めて眠れない。横になりすぎて痛くなる腰。教科書に載ってた正岡子規の話で床ずれを恐れている身としては想像力が恐怖の方に傾いて余計眠れない。

 

少ない有給を病気で減らしくたくない。私はこの有給を遊びに使いたい。治療費も遊びにつかたい。優しい彼氏が、わざわざ日曜日にやってる近所の病院をLINEで送ってくれても、私は己の免疫力をもって治したい。治ってくれ。

 

翌朝。今までの悪寒も熱もどこかにいってしまった。残っているのは、じっとりと湿った服とシーツだ。それと寝てる間に咳き込んだのか、胸の辺りの筋肉痛。これだけの汗をかいたということは、己の中の白血球くん含めてチーム免疫が決戦を繰り広げてくれたのだろう。鼻水は水攻め、咳は狼煙か。解熱した身体と引き換えに、雪解け季節の小川のようにサラサラと流れる透明な鼻水を手に入れた。

 

透明な鼻水、たまに出る咳。人って自分の鼻水で溺れるんだなっていう嫌な経験だけしてしまったが、出社できたのでよしとしよう。ちゃんとお昼にバファリンも買ったので、これからはバファリン(恩人)と二人三脚、コンクリートジャングルトーキョーで暮らしていきたいと思う。とにかく、季節の変わり目に密室!体調不良にお気を付けを。

 

 

カレーとやまと絵展と肉ケーキ

  東京に来てから赤字続きで、貯金を切り崩して生活している。なのでいっつも憂鬱。お金のことは人に言えないので、このブログにばっか書いてしまって申し訳ない。

 

  憂鬱になると、何もやる気が起きなくなる。やる気が無くなると、食べることと飲酒ばかりして、その後生活に金がかかることを自覚し、死んだ方がいいなっていう安直な結論に落ち着く。

 

  うだうだ言っても金は増えないので、さっさと忘れて質素倹約につとめればいいのだけれど、金がなければ都内一人暮らしの生活に彩りがなくなってしまう。せっかく都内に住んでるんだから、どこか行かねばと外に出てしまう。数少ない友人を誘ってしまう。図書館も散歩も飽きる時は飽きるのだ。

 

  そもそも、ボーナス少ないのに遠距離恋愛だからと頻繁に新幹線に乗るのが悪い。就活生の時の夜行バスに乗って往復するガッツはどこに行ってしまったのだ。なんならしめしめと、ちょっと早い新幹線に乗ろうとしている。割引も忘れて直前に予約する。そういう、収入に対して傲慢な姿勢が悪いのだ。実家暮らしの頃に比べて、家賃がかかっているのだということを、もっと正面から受け止めるべきである。

 

  前置きが長くなった。いや、前置きというより今先程まで考えていたことをここに愚痴っただけである。身体は元気、メンタルも元気、職場ではイヤミを言われてるが何かもう気にしないようにしてる。定期預金も始めた。また話が逸れた。つまり、お金を適切に使った日は、とても楽しいということである。

 

 

  朝起きる。正しくは友人の家の床で起きる。友人をAとしよう。前日、どうしても焼鳥が食べたくてAに連絡をした。すると、以前一度だけお会いした、Aの幼なじみ(B)も会えるといいので、3人で焼鳥を食べたのだった。しかも北陸に何店舗もある秋吉が都内にもある。安くて美味しくて懐かしい。

 

  2度目ましてのBはオタクなので、ここにオタクが3人揃った。オタクはジャンルは違えど、一度信仰心を持ったもの同士なので、波長が合えばトントン拍子で仲良くなれる。そこで、友人が明日誕生日ということが分かり、何がしたいと言えば「肉ケーキを見てみたい」と言う。それならばとその場で予約した。なんなら、明日はAとBのオタク仲間の、初対面であるCも来るらしい。オタクの話は早いのだ。友人の友人という信頼感が保証してくれるから気が楽でもある。

 

  サイゼリヤで〆にワインとドリアを食べて解散。そのままAの家で寝た。誕生日プレゼントに中島健人表紙のan・anをコンビニで購入したので、私とAが目が覚めて最初に見たのは中島健人。そのまま、友人の家にあるぬいぐるみに対してan・anの読み聞かせを行ってから、コンビニのカービィ一番くじで微妙な景品を貰って帰宅した。朝からセクシーを浴びたぬいぐるみたちは驚いたことだろう。美しいか?これが中島健人だよ。

 

 

f:id:muriyada444:20231018183848j:image

  微妙な時間なので、余ったひき肉でドライカレーを作った。ドライカレーはカレー粉で作れると思ってレシピを見ながら作ってたのだが、最後の工程でカレールーが飛び出てきて裏切られた。仕方ないので、コンソメを入れる。だいたいコンソメが解決してくれる。

 

  初対面のCに会うので、ちゃんとしないといけないと一軍の化粧品を出陣させ、アイロンまで熱した。この時間までに2回ほど、博物館の予約時間を変更している。変に気合を入れると凝り性になるのは悪い癖だ。AとBは日中、推しのぬいを持っておしゃピク(オシャレピクニック)をしてから、Cと合流して映画を見るらしい。タフだ。


f:id:muriyada444:20231018183841j:image

  15時ぐらいに東京国立博物館に着く。上野公園ではサルサフェアみたいな感じで色んな人が踊ってた。あそこだけ南米だった。

 

  東博は土曜日は夜間もやっているし、日曜美術館でまだ放映していなかったので、国宝展よりは混んでいない。それでも絵巻が多いので、のんびりと最前列のために待つような観覧スタイルになる。でも最前列でみたいものばかりだから仕方ない。日本四大絵巻もある。

 

  大ボリュームなので足の痛みとの戦いであった。ピンヒールでデートに来ていた女の子は強い。カップルと解説おじさんが近くにいたら、安定のノイズキャンセリングと適当にヨーヨー・マのチェロの演奏を流せば穏やかな観覧ができるのでおすすめである。

 

  よかったもの。平安時代の日記や公文書は読んでもわかんないしなぁと軽く見て終わりにしようとしたら、藤原道長御堂関白記があり2度見。列に並び直した。平安時代の文章が普通に残ってて、今の時代に読めるって不思議だ。暦とかもきっちり書いてた。来年の大河は紫式部だから、ちょっと楽しみだったりする。

 

  信貴山縁起絵巻も始めてみた。何となく今回の展覧会のグッズに俵があるとは聞いていたけど、まさかこれだったとは!最初見た時はお盆が流れてて、急に空に米俵が飛んできてどういうこと?と思ったが、ネットで調べて改めてストーリーを思い出しながら見てみると面白い。倉庫ごと飛ばすのだから、米俵を飛ばすのも容易いんだろう。

 

   百鬼夜行絵巻も面白かった。昔からある付喪神思想なんだろうけど、みんなおどろおどろしい妖怪っぽくなっている。愛着を持って使ったのだから、綺麗な感じになってもいいとは思うのだけれど。でもどれもかわいい。仏鬼軍絵巻も、地獄にお仏さんが沢山やってきて、鬼がぎゃーーってなっているのも、コミカルでなんかかわいい。

 

  他に、辟邪絵 神虫もあった。化け物が何かを食べて血飛沫が上がっているが、神虫とあるように善い神様とのこと。イメージは蛾らしいが、やっぱ悪魔にしか見えない。病草紙や地獄草紙もあって、私のように和歌や古典に詳しくない人間も楽しい。病草紙に屎を吐く男とあり、漢字が読めなくて帰って調べたら糞だった。不眠の女や痣のある女とかならまだ分かるがとげんなりしたが、今調べたら尻に穴がないという解説が。同情せざるを得ない。口しかない。

 

  在り来りたりだが、鳥獣戯画が特に感動した。鳥獣戯画風のイラストを見る機会もあるほど、現代文化に浸透しているにも関わらず、実物を見た事がなかったのだ。しかも今回は甲巻。有名なカエルとウサギが登場するものだ。

 

  イメージと違ったのは、想像より動物たちの絵が大きかったこと。そして、状態が良かったこと。鳥羽僧正覚猷という偉いお坊さんが作者だと思ってたら、その人を含めた幅広い年代のお坊さんが書いたと聞いていた。なので、お寺にある作者不詳の落書きノートがたまたま残っていて、たまたま見つかっちゃったんだろうと正直舐めてた。全然違う。宝物を舐めてた。

 

  急な上から目線だが普通に絵が上手い。本業がお坊さんだとしても、片手間で書くようなもんじゃない。漫画の元祖とも言われるように、そこら辺の本屋の新刊の表紙を書いててもおかしくない。また、この展覧会で展示されている絵は時代ごとの様式がかっちりしているため、この絵だけ異質である。それが新鮮だった。

 

  東博鳥獣戯画が展示される度に、なんであんなに混雑するんだろうかと疑問だった。グッズ化しやすいから、スポンサーの広告会社の宣伝なのかと思っていたけど、何度でも見たい気になる。でも作者は不詳。それがまた、絵だけの魅力でここまでやってきたような気がして、作品の力に圧倒されるような気になった。

 

  別に、当時の生活様式や宗教的な秘密が隠されてる訳でもないし、歴史に名を残した貴族や武将も絡まない。それでも、俵屋宗達風神雷神と同じタイミングで、1952年に国宝指定。この早さから、作品を絶対に守り続けるという意志を感じた。さすが宝物、恐れ入った。


f:id:muriyada444:20231018183838j:image

   20時までやっているので、帰りはライトアップされていた。建築には疎いが、荘厳で格好いい気がする。鳥獣戯画のポストカードも買えて嬉しい気持ちもある。購入したウサギとカエルのマグネットは、今冷蔵庫に貼ってある、オリックス山本由伸投手マグネットの横に並べよう。かわいいの渋滞が起きてしまうな。

 

  ここから昨日約束した焼肉に向かう。場所は新宿駅東口の方。いつもは上野から新宿が遠くて嫌になるが、疲れた足を休ませるにはちょうどいい移動時間だ。しかし不安が募る。新宿は殆ど行く機会がないのだが、酔って予約した焼肉屋は歌舞伎町にあったのだ。

 

  歌舞伎町。なんかやばい街。就活生の時夜行バスで新宿に着いた時、龍が如くをプレイしていた友人の付き添いで、朝5時に歌舞伎町のドン・キホーテに行ったことがあったような気がする。あとは、ゴールデン街を歩こうとコロナ前に行ったような気がする。どれも遠く、昔の話だ。トー横界隈なんて言葉は存在しない時代だ。

 

  そもそも、焼肉屋の店名が新宿東口店だったから紛らわしい。まあ、トー横とかそっちじゃないからいいかって思って足を向ける。歩けども歩けども、若者外人キャッチホストの同伴のオンパレード。もう怖い。なんでふわふわのニットを着た女の子がうずくまって泣いているんだろう。若い黒マスクの男と、同じぐらいの背になるぐらいの厚底を履いた女の子がタバコ吸ってるんだろう。なんか、細身のパンツの人多くないか。

  

  焼肉屋の前に集合10分前に着いたが、隣は無料案内所。怖くて近くのコンビニに入ると、聞こえる会話は「この前行ったクラブのDJがさ~」とか。若者ってクラブに行くの、都市伝説じゃないんだ!助けて!と思いながら、やけに売れていくモンスターを眺めてた。

 

  怯えてコンビニの日用品コーナーに縮こまっていたら、自動ドアの外から大きな笑い声。友人たちが着いたのだ。いかにこの場所が怖かったか必死に訴える私、カバンから「この前名古屋いったからさー」ってお土産のういろう(推しのぬいの手作りステッカー入り)を渡す友人B。突然の事で爆笑。腹の底から元気になった。

 

  焼肉は美味しかった。乾杯の際、Cが「何に乾杯する?肉?」といい、全員で「いや、Aの誕生日だった気がする」と突っ込むぐらいのゆるい集まり。予約したのに、なんかしてない感じになったけど、課金した肉ケーキはぱちぱち花火が煌めいていたし、肉は美味しかった。AとBは無事に日中、新宿御苑でおしゃピクを遂行したらしく写真を見せてくれた。楽しそうで何より。

 

  3人は合流して何回も通った映画の最後の上映を見てきたらしく、その話題でもちきりだった。ぬいぐるみを持ち歩いているとは聞いていたけど、焼肉に備えてジップロックにみちみちと入れられているぬいは、ちょっとかわいい。


f:id:muriyada444:20231018183853j:image

  念願の肉ケーキが来る直前に網の上の肉を全て平らげて、ぬいを出せるように煙を換気扇に吸わせる用意周到さ。突然始まる寸劇。肉ケーキの後ろにぬいを配置して記念撮影。それを受け入れてしまう私。

 

  友人たちは推しの声優さんの名前で呼びあっているのだけれど、私の推しの年齢層が高めで、「気軽に名前で呼ぶのは恐れ多い」「世話になっている」「呼ばれる私が赤面する」という理由で私の呼び方が有耶無耶になった。Cとは初対面だったけど、下の名前で呼ぶには恐れ多い推しの話で盛り上がって、同じ信仰心を持ってる人間は打ち解けが早い説がまた強固になった。

 

  自分の推しではなく、友人たちの推しの妄想をするのが楽しかった。なぜ自分が相手だと何も思いつかないのに、人のデートはこんなにポンポンとアイデアが浮かぶのだろう。人に妄想され、きゃーとわざとらしく顔を手で覆い、笑いながら肉を食うこの時間が、とても楽しい。

 

  友人たちは明日の朝から映画との事。店を出て歌舞伎町の細い道を歩いてる私たちに声をかけるキャッチ。「朝8時集合なんで!」と言うと「それは仕方ないね!!」と諦めるキャッチ。素直か。田舎の地元のキャッチより早起きに理解がある。

 

  早い時間に別れた。帰りはAと一緒だったが、酔った私はずっと「面白かったね…」「面白かったとみんなに伝えて…」と言い続けていたらしい。急に決まった焼肉なのに、こんなにオタクの話が出来る場所が上京してなかったので、とにかく楽しい時間だった。

 

  大人になると、ここでこの話は出来ないなってことが増える。初対面だったら尚更だし、腹の探り合いをするならば、いっそ何も話さない方が得なことも多い。そんな中で、まだ日も浅いのにこんなに話せる機会って早々ない。子供の頃に会っていないのに、子供の頃摂取したものは同じ。この奇妙な一体感は、何事にも変え難い。

 

  昨日読んだ伊坂幸太郎の砂漠にある文章があった。それも引用で、正しくはサン=テグジュペリの本の中にある文章で「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係という贅沢だ。」というものがある。私はこの奇跡的な日に適切なお金を使って、贅の限りを尽くしたのだ。

 


f:id:muriyada444:20231018183845j:image

  翌日。何となく野菜が食べたくて、肉を食べたから魚だよなと反動で安い真鯛を買ってカルパッチョを食べた。リッツの横に添えられているのは、ガーリックハーブ味のブルサンというチーズだ。このチーズと白ワインの美味しさを教えてくれた友人とは、何年も音信不通である。

 

  会えなくなる人もいるし、昨日みたいに奇跡的な出会いもある。色々あるのだけれど、展覧会と人の集まりにお金を使うことは悪いことじゃない。日々が鬱屈としていたら尚更である。

10/8の日記

  友人は最近まで同じ映画を60回ぐらい見ていたので、土日の殆どは映画館で過ごしていたらしい。その映画の配給が終わったから、三連休の中日から2日間遊んでくれることになった。集合は15時。なんでも出来るけど、遠出はできない。

  向かう途中、霞ヶ関を通った。前職が公務員だったので緊張する。面白かったのは、農林水産省が筆で書いたような看板なのに、外務省は小綺麗な明朝体だった。由来でもあるのかな。

  有楽町で合流。地下の大衆居酒屋で乾杯した。後ろの席は医学部なのか、ハイスペック漂う会話内容で意識が遠くなる。地下の大衆居酒屋なのに、結婚式の二次会なのかドレスや着物の人がいて、ここが日比谷に近いことを改めて感じた。

 日が落ちた。友人が赤坂に推しの声優さん関連のお店があるから行こうと言う。歩けそうだからと酔ったまま歩いていく。野音エレカシのライブをやってるのか、声が聞こえる。

  酩酊のまま歩くと、突然人気がなくなった。目の前にバリケード、横には国会議事堂。眼前には警備している警察の人。パトカーもいる。我々の頭に同じ考えが浮かぶ。黙ったら負けだと。無害な酔っ払いということで許してもらおう。結果、ティム・バートンスピルバーグの年齢の話をして生還した。異様な空間で、地元じゃこんな道ないよと笑った。

 ファンが集まる場所が久しぶりで緊張が解けず、強い酒を飲んだ。昔属していたジャンルだったが、現役の人達はすごい。みんなすごい熱量で、初めて会った人と話してる。私は友人にしがみつきながら、誰にも話しかけられないようにどうでもいい話を沢山した。

  帰りに安いとんこつラーメンを食べて、家に泊まってくれた友人と溜まったアニメを見る。涙が止まらない友人と、はしゃぐ私。一喜一憂が大きいのは、それだけ推しが心配だからだ。

  映画を見た。展開が予想に反して早い。大好きなシーンがあって、初めて見た時、私も友人もそれぞれの布団にぶっ飛んでった。蹲って笑うことしかできない。人間、萌えが最上級になると口は緩くなるし身体は飛び上がる。全身で受けた衝撃を逃がそうとするのだろう。結果、あの後2回ぐらい飛んだ。

  ふらふらになりながら、布団に沈んで就寝。夜更かししたけど、15時から遊んだにしては疲労感が半端ない。明日は雨だから昼に起きようぜ、お菓子買い込んだから昼飯これにしようやと友人と言い合って、就寝。