夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

おひとりさまとおふたりさま

お久しぶりです、随分ご無沙汰しました。

有機栽培です。

 

近況と致しましては、無事卒論を提出し、現在口頭試問2日前ノータッチです。

 

あとは酒を毎日飲んで、日帰り旅行に行ったりしてました。一昨日はトイレにiPhone落としてデータ全部飛びました。皆さん、酔ってトイレで寝ないように。

 

ところで、自分は春から地元に帰って社会人になります。大学の友人はオタクが多くて、趣味の話が疾風怒濤だったので話題に困りませんでした。しかし、地元の友人達は高校時代はオタクでしたが、皆大学進学を期に彼氏というものに出会い、所謂リア充の階段を登り始めたんですよ。その延長線上に彼女たちはいるわけで。

 

話が全く合わないわけで。

 

昔に比べて「なんで彼氏いないの?」「いい人いると思うよ」「結婚しないって言いながらするんでしょ?」と聞かれる数も多くなりました。私も街を歩くカップルを見ながら、「1人で幸せになれない脆弱たちめ」とよく分からない怒りが湧いたこともありました。

 

しかし、最近考えがふと変わったのです。今回は「おひとりさまとおふたりさま、ライフスタイルの前提条件が違うのだから、互いに羨望したり嫉妬したりするのはお門違いだったのではないか?」というお話です。(ネタバレ)

 

 

おひとりさまとおふたりさま

 

最近よく言われる言葉が

「結婚しないの?」「彼氏作らないの?」です。

 

別に聞かれるのはいいんです。「そだね、いないねー」で終わりますから。しかし、彼らはまるで『恋人を作る=人間の当たり前』という体で聞いてくる。これがずっと理解出来なかったんです。

 

いや、当たり前か?かなりのカロリーとリスクを背負って恋人は作るものだと思うんだけど、逆に1度も恋人という存在に疑問を持ったことないのか?失恋したら辛いのに、何故すぐ忘れて恋人作るん??学習したら普通しないだろ??一回した失敗繰り返す??それほど君たちの寂しさってしんどいもの?1度恋人作ったらそうなっちゃうの??

 

という具合に、まるで違う生き物を見てるように世間の恋愛遊戯を眺めていました。

 

そうしたらこの前友人から、めでたくくそ彼氏と別れたと連絡が来ましてね!!嬉しくて夜の大学構内でガッツポーズかましたんですよ!!誕生日にド派手な真っ赤なCOACHの財布を贈る男に良い奴はいませんからね!(偏見です)(誕生日に高いもの見繕っとけば愛の証明みたいに思ってるところが嫌いです)

 

「新しい彼氏出来た」

 

「んんんん????」

 

いや、え?別れたじゃん。凝りたじゃん。なぜ?またなぜ?

 

そのあと今の彼氏の素晴らしさを色々教えて貰ったんですが、耳が東北新幹線はやぶさでした。しかも仙台まで止まらないやつ。なんも入ってこない。

 

ここで気づきました。『世の中には2種類の人間がいる』ということを。圧倒的に多いおふたりさま人類と、少数ながら確かに存在するおひとりさま人類が。

 

思えば気づく機会は何回かありました。特に就職活動。私は将来1人で生きることを前提にし、賃金や転職や社会的地位を考えて東京のメーカーの総合職狙いで活動していました。対して友人の中には結婚を前提として、仕事は将来辞めるだろうから一般職で地元と決める人もいました。

 

当時の私はそんな友人のことを、将来を考えない人任せな奴だと軽蔑していました。しかし、その軽蔑自体が間違っていたのです。だってそれが、その人の当たり前なんだから。

 

おふたりさまは、人生を2人で生きることを前提に世界が構築されています。圧倒的な多数です。結婚すること、恋人がいることが当たり前。掃除する、料理する、仕事する、恋人を作るが全て同等の価値を持っています。だから私が彼らを見てヤキモキしたり、憤慨すること自体がおかしいのです。だって見てる世界が違うのだから。彼らの中には恋人がいなくて辛い思いをしている人もいるかもしれません。でも彼らも恋人という存在を求めているのなら、前提はおふたりさまです。

 

対しておひとりさまは、少数ながら存在します。生きることを1人で行うことを前提としています。2人になる可能性があるとしても、1人を前提にした方が対応出来る狙いもあります。料理や掃除や仕事と、恋人は同列にはなりません。むしろ、恋人が生活から欠落していてもうごくように機能しています。だから前提が、恋人がいないなのです。だから、周りから恋人の有無を聞かれると困ってしまいます。これが私の当たり前なんだから。

 

両者が理解し合えることなんて出来ないんです。その事に気づきました。そうすると、自分がダメ人間だったのかとか思わなくなりました。また、周りの幸せと、私の幸せのかたちは違うからと比較しなくて済むようになりました。

 

最近は、おふたりさまで特に恋愛話に花を咲かせる友人達のことを『趣味が恋人の人』と言うようにしています。私の趣味は料理とアイドル鑑賞、あなたは恋人。そうすると理解はし合えないかもしれないけど、同じ人間で差別してないように思えて、ちょっと気に入ってます。両者の間に優劣など存在しなかったんですから。恋人が趣味な人が多いから、まるで共通言語のように恋バナが盛んに交わされてるに過ぎないんです。

 

自分はこれから『おひとりさま』前提な人間として、もっとのびのび暮らしたい。恋人ができない!!見返せるように意地でも社会的に成功して、幸せになってやる!!みたいに歯ぎしりしないで、ゆるりと「そうそう、あなたはそんな人なのねぇ。」と受け入れる器を培いたい。

 

小さな夢のひとつに、暮しの手帖みたいな生活がしたいってのがあります。おひとりさま、毎日を丁寧に生きることを心がけて、新社会人になりますよ。