大学の友達達と数年ぶりに集まって、横浜旅行に行ってきました。金沢と名古屋に住んでいる友人たちなので、私の上京によって少し距離が縮まったのが嬉しい。二等辺三角形が正三角形になっただけだが、これでも近くなったんです。
同じ学部の仲間なのですが研究室は違います。1人は外国語系、もう1人は日本語の方言の研究室に属していました。私は歴史系だったので、研究室のある階も違という。共通点は、大学生協の新入生にパソコンを売り付けるバイトと、みんな大学の近くに一人暮らしをしていたことだけ。
趣味と金銭感覚が近い人達でした。貧乏学生なので他は節約して、居酒屋だけは美味しいものを求めて色んなところを巡りました。大学卒業後も月末に毎月電話している、唯一継続している人間関係です。
そんな私の友人たち。コロナ禍で移動が制限され、全く会えてなかった友人たち。月末の通話で話が上がります。「最近ハマってるアニメが新横浜が舞台だ」と友人B。「スラムダンクの映画を見てハマった。私は湘北のメンバーが育ったり、お出かけしたり、デートしたりする場所をこの目で見たい」と私。「昔家族て横浜に行った時、プリンアラモードが絶品だった」と友人A。
行くしかねぇ!!幸い、7月の三連休はみんな暇だ。みんなが関東に来てくれるという嬉しさたるや。予約が早い彼女達のおかげで、ポイポイと宿も晩御飯も行きたいところも即予約。おかげで計画的な旅行になりそうです。
そんなことで、オタクが行った横浜旅行の記録です。
~人物紹介~
私⋯今年の夏にスラムダンクにハマった女。推しは三井寿。直前にプロ野球(オリックス)にもハマってるミーハー人間。
友人A⋯金沢在住。ハマりにくいがハマると長い。デジモンが好き。最近新横浜が舞台のアニメにハマったらしく、楽しそうでなにより。
友人B⋯名古屋在住。オタク文化に理解があるし、幅広い知識を持つ。最近は韓国のアイドルが好きで、ぬいを持参。
①1日目
横浜に泊まろうと思っていたが、三連休に3人部屋はどこもいっぱい。そのため、同じ神奈川だし帰りは東京駅なんだから近い方がいいだろ!と川崎のビジネスホテルを予約。なので、横浜旅行と言いながら、初日は川崎旅行になります。
品川駅に集合して川崎に向かう。川崎近いね!!そして駅前に洋風のショッピングモールがあった。ちょっと先は繁華街で脳内がバグりそう。
集合が遅いにも関わらず、全員朝ごはんを抜いてくるという。あまりの空腹にガッツリ食べようと入ったのは、アルカサール・ラ・チッタデッラというハンバーグ屋さん。ソースをジュワッてかけてくれて楽しく、そして美味しかったです。
サラダも美味しかった。なぜ写真を撮らなかったか悔やまれる。
川崎の観光地を調べたら「藤子・F・不二雄ミュージアム」があると聞く。昔みんなで高岡に行ったね、なんなら母校の卒業生って話を事前にしてたので、チケットを確保していたのでした。
まずはローソンがある宿河原駅に向かうも、おしゃべりに夢中で乗り過ごす。着いた登戸からシャトルバスが出ると聞き、ローソンを探して歩くも、100円ローソンと病院内のローソンしかなく発見できず。
電車によって宿河原に戻って、ようやくチケットを発見しました。なお、コンビニに着くまで、私が予約していたことをすっかり忘れていました。家の近くにローソンあるのに⋯申し訳ない。
また登戸まで戻ってバスを待ちます。これは駅にあったドラミちゃんの銅像。人間が滅んでも、このドラミちゃんは残ります。
バスがやってきました!ドラえもん仕様!
道は住宅街を山の方へ行くのですが、道が混んでます。押しボタンはパーマン。
着きました!森を背にたっていました。私たちは事前予約のチケットを持ってたからよかったのですが、前にいた外国人のカップルはチケットを持ってなかっのか入れないらしい。予約は大事ですね。
壁にはドラえもんの目が。
中は大ボリューム!時間が無くて全部は見切れませんでした。短編集の生原稿が大量に展示されてる期間で、見ても見ても終わらない!あと、先生の机とかもあってよかったです。
入場の際、Fシアターのチケットが貰えるのですが絶対見てくださいね!!ミニシアターでドラえもんの映像が見れます!面白いし、ギミックに思わず拍手しちゃいました。
中庭で出たら昼寝してる人が。
パーマンでした。手を振ってます。時間の都合で行けなかったのですが、ここのカフェもメニューがユニークで目玉のひとつになってます。暗記パンとか、学生時代欲しかったなあ。
見つけたのは綺麗なドラえもん。私の愛用のマグカップにも書いてあります。
レバーを動かしたら出てきて、勝手に沈む。これが面白くて友人たちとそれぞれ動画にとって遊んでました。
ドラえもんのお家。都内なのにおおきいなあ!めっちゃ楽しかった。グッズも沢山買ってしまって、ハンカチはドラえもんがどら焼きを食べているイラストで可愛い。キーホルダーは会社用の携帯とか入れるポーチに着けました。
レジ列に並んでたら男の子が泣いてて、耳を傍立てれば「僕も欲しい!!」「さっきガチャガチャやったでしょ。それで終わりだよ」「じゃあなんでお父さんは買うの?」「お父さんだって欲しいんだよ!」って言ってて可愛かったです。お父さんだってドラえもん見て育ったもんね。
川崎駅に戻ってきました。クラシック界の重鎮たちが、クールビズな装いで陽気に笑ってます。
ネットの友人におすすめされた、るみなすキッチンというイタリアンな居酒屋で夜ご飯。なんでも美味しいし、ワインがすすむ!いつも酔わない友人たちがみんな潰れて、私が冷静という珍事態でした。
部屋に戻って、2段ベッドジャンケンをし、ルームキーを無くすトラブルもありましたが無事就寝。女3人で泊まると、部屋アイロン、スキンケア鏡などの貸し借りが盛んに行われて便利です。友人Bがシングルベッドを手にしてました。
②2日目
今日こそ横浜旅行です。朝早く起きてドタバタと準備をします。天気は快晴、灼熱。命を守る行動、水分補給を合言葉に、石川台駅へ。駅のホームから、山の上の方に洋館があるのを見て恐慄く我々。そこまでは歩けない。
個人経営店が多いエリアを歩くと、至る所に横浜ベイスターズの写真が。初めて横浜に行った時、中華街と球場の近さにびっくりしたなあ。いつか行きたいです。
友人Bが洋館に行きたいということで、横浜山手西洋館を目指します。坂を登り続けるんですが、暑い!溶ける!!しんどい!!!下の方に野外プールがあって、子供たちが涼しそうに泳いでいるのを見ると余計暑くなります。羨ましい!足でもいいから水に浸したい!
そして荒地の魔女のようにドロドロになって到着したのがこの洋館。涼しいーー。行ったことないけど軽井沢みたい。
お花も飾ってありました。
旅館とかにもある、こういう縁側のような場所が好きです。
暖炉もある!!当時は煤とか大丈夫だったのかな。友人たちはぬいを片手にいい感じの写真撮影をしていて楽しそうでした。
喫茶店が併設されています。可愛いメニュー。
窓側の席が空いてまして、ラッキー。みんなでハニーレモネードを頼んだんですが、大当たり。疲れた体に、はちみつの甘さとレモンの酸味が染み渡る。そして内装がかわいい。グラスも可愛い。
外観はこんな感じ。友人Aが親から写真を撮って送って欲しいと言ってたので、いい感じの令嬢に見えるようにキャイキャイ写真撮影しました。
帰り道。これを登って来たのです。ヘトヘトです。まだ午前中だからいいけれど、炎天下ならやばい。
高速道路の下にあるドブ色の川にくらげがぷかぷか浮かんでいて、海が近いことをしります。そして何も無いところで思いっきり転んで、膝から出血。もったいないなあと思いながら、いろはすで血を洗い流して、大きなキズパワーパッドを貼りました。災難。
空は青く、中華街は沢山の人、
やってきました、中華街でも有名な「重慶飯店」。彼氏が前に美味しいと言っていたので、予約したのです。お昼のコースを予約しました。本日のメニューはこちら!なお、美味しすぎて写真を撮り忘れています。
干し豆腐ってなんだ!?ってメニューを見ながらみんなで話し合ってたら、めっちゃ美味しいものが出てきました。セロリが苦手な友人、ガンガン食べてた。
こんなに美味しい白身魚の揚げ物があるんですか!?ふわふわサクサク。
フカヒレのスープ。あまりの美味しさに少しずつしか食べれず。フカヒレって缶詰でしか食べたことないし、それも数回。
麻婆豆腐。めっっちゃ辛い。でも旨い。辛いのが苦手なので、汗をかきながらお冷を飲んで食べました。やめればいいんですけど、辛さの奥にある旨みが堪らなくて、唇を腫らしなから食べました。
トイレもとても広くて、住めそうな開放感なので行った時は寄ってください。予約がオススメです。お酒がなくても充分美味しい、上品な中華です。
暑いねーって中華街を後にし、有名なホテルニューグランドへ。予約が出来なかったので、カフェに行くと、1時間待ちとの事。それでも、14時ぐらいだったので、まだ良かった。食べて帰ったら、3時間待ちになってました。
待ってる間、ホテルを散策します。中庭は綺麗な噴水。西洋風の老舗ホテル。マッカーサーも利用していたとか。
この大きな階段が好きでした。ロイヤルブルー。友人と登ったら、披露宴をしてる人たちが遠くに見えて、慌てて下りました。横浜の人はここで結納と結婚式をやるのか?と思うぐらい、今日の予定が婚姻関係のものばかりでした。なんならカフェも相手の親との結婚の挨拶のような人が多かった。
天井も高い。陽光の差し込みが綺麗。
コーヒーの値段が想像より高くてさすが高級ホテルと息を飲んだんですが、帰るまでに2回ほどおかわりをついで頂きました。つまり、迷わず頼めということです。
発祥のプリンアラモード。固めのプリンなのが嬉しい。プルーンやリンゴという、今どきでは無いラインナップが、特別感を感じる。美味しい。
友人Aが頼んだアップルパイ。プリンアラモードもアップルパイ同じバニラアイスが載ってたんですが、これが美味しくて美味しくて。アイスクリームだけでもまた食べたい。
外を出ると快晴。綺麗なお庭がありました。
晴れてるということは、めっちゃ暑いということです。日傘を持っていないことを後悔。この夏、関東で生きるには絶対必要。外国の人が普通に日が当たる場所で寝てました。強い。
海も近い。青の種類が多い街、横浜。このあと赤レンガまでひいひい言いながら歩いて、トルコ雑貨のお店でポーチを買いました。荷物に余裕があればカップも欲しかった。赤レンガは涼しくてありがたい。
みなとみらいの観覧車に乗るにはまだ日が高かったので、晩御飯を食べたら戻ってくることにしました。暑いのでショッピングモールを通りながら、駅に向かいます。途中、コスモワールドの斜めになってる円形のアトラクションから悲鳴が聞こえて、ジェットコースターよりも怖いんじゃないか?と眺めてました。
横浜のアニメイトへ。横浜駅からアニメイトまでの道のりって、なんであんなに治安が悪そうなのか。友人Aの推しのイベントがやってたので写真撮影。体の薄さが違うの、萌えるね。そのあと商業BLコーナーを見てたんですが、皆そこそこ買ってて笑いました。BLに詳しい友人B、百合に詳しい友人A。
横浜駅近くの材木屋で軽く飲む。野球選手のサインが結構ある、昭和レトロなお店。友人Aが推しを自引きしていたので、祝杯をあげました。
奥の卵焼き。厚焼き玉子かと思ったら、熱く熱した石焼ビビンパ用の器に、目の前でぶわっと卵を流し込んでました。あがった煙で火災報知器が鳴り響く。カオス。でも美味しかった。
みなとみらいへ戻ります。神奈川県に由来する推し、絶対載ったことあるだろう。立海大付属のみんなも、湘北のみんなもドキドキしたり笑ったりして乗っただろうよ。夢女子の血液が、どくどくと身体を巡る。友人に「ちょっと私付き合ってるから!脳内で!!」って宣言したりして、来た道を戻る。写真は、下から見たとても大きなスヌーピー。
22時までと聞いてたので、21時に到着。チケット売り場には無慈悲な「整理券終了」の文字。田舎者の我々が横浜といえば夜景と簡単に連想できるなら、近郊の人はもっと身近に楽しもうとするよね⋯!
落ち込みながらも、「逆にリアル」「推しはそんなに調べないタイプだから、格好つけて告白しようと意気込んだら整理券なくてこれからどうしようって落ち込むと思う」「青春」とボジティブな妄想に変換しました。
観覧車に乗ってたら観覧車は見れないし。エッフェル塔が嫌で、中に入れば見れないと実行した有名な作家もいたんだし。外から見れたし、思い出になったからいいか。
大きな船。みなとみらいは船が多い。ライトアップされて綺麗でした。
観覧車とも撮れるスポット。この写真が、この旅でいちばんのお気に入りです。
「桜木町って桜木花道みたいだね」「上を行くゴンドラがAmong Usを反転したような色味」「馬鹿でかいショッピングモールが遠くに見える。商業都市」と口々に話して川崎に帰りました。風呂に頑張って入って就寝。
③有楽町
今日は帰る日です。朝起きてノロノロと東京駅へ。コインロッカーはいっぱいだと思うので、最悪総武線のロッカー狙いかなあと諦めていたんですが、ちょうど臨時の手荷物預け所が開設されていて、少し並んだら預けられました。ラッキー!
お昼を食べます。美味しかった親子丼。暴飲暴食を繰り返していたので、優しい味が染み渡る。梅もいいアクセントになって美味しかった。
友人AがGODIVAの店舗限定のソフトクリームを食べたいということで有楽町へ。でも行ったお店はやってなかった!悔しい!人生初のショコリキサーを飲みました。美味しかったけど、粗めに砕かれたクッキーがストローに引っかかったり、気管にダイレクトアタックしたりして大変でした。
友人が予約してくれたお店まで時間があったので、日比谷の東京ミッドタウンをぶらぶら。暑いので、この涼しさがありがたい。ビールのイベントをしてました。
友人Bが行きたかったという、バー十戒へ。内装が凄い!!文豪の作品モチーフのカクテルやお菓子が食べれます。友人たちは、アフタヌーンティーをしていました。写真は、宮沢賢治のケンタウルスの祭の夜にというモクテルだったような気がする。名前が朧気ですみません。
ライトを貰ったので照らしてみると、キラキラと光って綺麗!!
ノリで友人の推しのぬいぐるみにライトを照射したら、ラピュタみたいに光って面白かったです。
ここに来るのは、昔文豪擬人化ゲームにハマった時に、桜の森の満開の下をモチーフにしたバーがあるよ!と聞いて、東京遠征の際に行った以来でした。あの頃はまだ大学生だったなあ。時の流れは残酷だ。
楽しんで、東京駅で解散しました。それぞれ友人たちが乗る新幹線もホームも違うので、改札までお見送り。今度は違う場所で集まろうと誓いを立てて、それぞれの街へ帰りました。
本当に楽しかったなあ。軽口を叩ける友人の貴重さよ。また、月イチの通話を積み重ねながら、ふらっとどこかで集合したい。帰りの電車でLINEに写真を送りながら、ここ数日間の出来事を繰り返し反芻してました。