夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

恋愛小説(ジョゼと虎と魚たち)

 お疲れ様です。有機栽培です。

 

 何となく簿記3級のテキストを買ったが、買っただけで満足してしまう。さすがに明日はやろうと思うが、日に日に一日のスピードが早くなっていて、それはそれで辛い。

 

 今日は家のリビングを掃除した。ゴミ袋が8つほど出たので、久しぶりに外へ出てゴミ捨て場まで歩いたが、春の日差しなのに空気は冬のようにあべこべで、自分が外に出ない間に世界でも狂ったのかとびっくりした。

 

 ジョゼと虎と魚たちを買ったので、何日か分けて読もうと思ったのに全部読んでしまった。恋愛小説の短編集で、ひとつ読んだらお湯を啜るのを繰り返したら、陽は落ちていた。

 

 私は恋愛経験が乏しい。いや、皆無である。片思いの歴史はあるが、それはブスな見目のせいで恋心まで到達しなかった。今付き合ってる彼氏は、彼氏の方からアプローチされたので、好きな人を想って付き合うという経験はない。

 

 説明しなくともわかると思うが、男心とかもよく分からないし、どんな男が好ましく、可愛らしいのかがわからない。同じようにどんな女が男の琴線に触れるのかもよく分からない。恋愛初級である。

 

 ジョゼと虎と魚たちは最近アニメ映画をやって、友人がよかったよーと言っていたので、なら文庫本買うかと購入した。アニメ映画のカバーしか売ってなく辟易したが、一枚剥がせば従来のカバーで安心した。

 

 恋愛。恐ろしいなぁ。不倫とかバツイチとか浮気とか、そんなことが多く出てくる。何となく内容も直接的な、下品な表現ではないがエロいことも出てくる。

 

 エロティズムって言えばお上品らしいが、中学生の頃図書館で村上春樹さんの1Q84を読んで、女性の乳房の大きさについてずっと語ってる文章等を読んでから、純文学は官能小説という考えが抜けない。自分が幼稚であるのが悪いんだろうか。エロいことは大人にとっては生活から切り離せないことなんだろうと、当時の私は思っていた。

 

 大人になって思うも、いやエロい事切り離して生活は送れるわと思う。でも大人は子供より脆い。襲いかかってくる数多のストレスや不安や孤独に耐えられないから、人に甘えたくなる。子供の頃みたいに「ずっと友達だからね」って言葉で孤独を打ち消してくれる存在は皆無だし、永遠の味方はいないので、手っ取り早く性交渉をして、はいあなたは私の味方判定を繰り出してるように思う。

 

 性交渉をしたから私とあなたは親密な関係になれましたから、甘えていい相手ですよねみたいな免罪符。大人は甘えベタだ。免罪符欲しさに布団で全裸になる。格好よく「セックス」なんて言うので、それもまた気持ちが悪いな。無理ー疲れたーー優しくしてーーって互いに愚図ればいいのに。

 

 なんてことを思いました。あとは恋愛ってのは難しい。恋愛って凄い種類がある。人には人の恋愛観があるし、人には人の恋愛で得られる充足感がある。浮気してないと幸せを感じられなかったりする。あと冷めるのも怖い。いつでも壊れる関係っていうのは嫌だ。

 

 結婚して数年たってて、ある日ほかの女を妊娠させた男の話があった。女は冷静なのだが、もう私は怖くなってしまい、気が気じゃない。彼氏が急に他の女を妊娠したからどうしようって相談してきたら、花瓶を持って頭をかち割る気がする。

 

 恋愛向いてないな、と心から叫んだ。愛への不安を楽しめない。経験不足だからか。いや、でも経験を重ねる毎に人との別離が増える訳で。それは別に誇らしい勲章ではない。いや、この考え方がそもそも恋愛に向いてないのか。

 

 不安になったのだが、昨日の夜に彼にLINEをしても返事はない。と思ったら深夜にLINEが来て、さすがに通話に誘えなかった。今日は前々から友人と通話する予定だったし、明日の彼は夜に用事がある。誰かこの不安を消してくれ。寂しさを紛らわせてくれ。いや、この感情こそ、恋愛なのか。それはちょっと、遠慮したいなあ。