夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

惚気てやろうじゃねぇか

お疲れ様です、有機栽培です。

 

前回の記事の反響の大きさにとても驚いています。それと同時に「幸せそうなんでブロックします」とか、「ファッション鬱」だったんですねとか、そんな言葉もよく届くようになりました。よかったな、私が愛されてる無敵感を帯びていて。通常だったら君は死因で、君の言葉で女が夜中に首を吊ってたよ。不幸なアカウントだったので、下に見ていた人間がいきなり幸福になったのが気に入らないのでしょう。おわり。

 

さてさて、付き合うとなって二週間が経ちました。一言で言おう、幸せだ。恋愛の無敵感はすごいね。何を言われてもプライベートと仕事を切り離して考えることができるから、仕事で怒られても私個人のパーソナルな部分は傷つかなくなった。仕事中も休んでるときも暇さえあれば相手のことを考えるので、必要以上に自分を責めて落ち込むことが無くなった。

 

私と彼の家はまぁまぁ遠いから週末しか会えない。だから週末が待ち遠しい。

 

会う機会が少ないから、会った時に嬉しかったこと残そうと思う。

 

前は二人で孤独のグルメを見てて、大阪回を見ながら大阪をちゃんと観光したことがない話をしてた。二人とも旅行が好きなのに、大阪は友人と会ったり通過するイメージが強くて、観光らしい観光をしたことないからGWに行きたいねって笑った。そして、串カツが食べたくなった。

 

夕方に彼の家から串カツ田中に向かう。早い時間なのにお店にはお客さんが沢山いたが、席は準備してもらえた。

 

「どうせメガハイ頼むから、俺にとってチンチロリンはメリットしかない」と彼は笑って初手でサイコロを振るう。会った時は互いが敬語で一人称が私だったのに、気が付いたら俺になってたことに初めて気づいた。恥ずかしいから、私もサイコロを振るった。メガハイボールが二つ来る。

 

恥ずかしいことをもう一つ。私の食の好みはおっさん臭い。メガハイだって飲むし、串カツはノーマルが好きだ。もつ煮が心の底から大好きで、鳥皮ポン酢や梅水晶で日本酒をちびちび飲める。味の濃い、癖の強いものはみんな大好きだ。塩辛あん肝レバーよろしく。女の子らしいパンケーキには程遠い。

 

「どて煮あるよ、食べたいって言ってたでしょう」と、笑いながらメニューを差し出す彼。私が孤独のグルメで反応してたのに気づいてたらしい。甘えていいですか、と言えば彼は紅しょうが串と一緒に頼んだ。キャベツもこっそりおかわりしてくれた。プルームテックを吸いたいから、外まで付き合ってと甘える姿もかわいらしい。さり気なく私の唇に滑り込ませるのも、愛だった。煙を吐くと微笑まれる。

 

私はお酒にまま強い。メガハイ一杯だけで引かれるだろうに、もう一回チンチロリンしていいかなって聞いたら彼は残したら俺が飲む酔って笑ってくれた。ポテトサラダもすりつぶしてくれた。串カツ田中、凄まじいな。告白された次の日だけど、私はこの飲み屋一軒で十分に彼に惚れ直していた。食の好みの一致と許容範囲が素晴らしい。なにより、「おっさん臭い」「女の子がそんなに飲んじゃだめだよ」という禁句ワードを一切発さなかった。

 

サイゼリヤに行くことが恋人にとって一つの挑戦だと言われるが、串カツ田中こそ女が男を見極めるのに最適な場所だと思いました。

 

 あと前回の彼氏ができた話を罪悪感から彼氏に読ませたら「恥ずかしいね、でも文章好きだよ」って笑ってくれた。

 

田中を後にして、バス停から帰りのバスに乗るとき。寒いからって屋内に行って、人気のない非常階段で堪らずこちらからキスしてしまったのは内緒だ。愛しかったし、別れが名残惜しかったのだ。

 

 

 最初は平日の中日だけだった通話が、互いに寂しくて毎日になった。この前は声を聴きながら眠りに落ちた。

 

彼と私の家はまぁまぁ距離はあるし、公共交通機関を使うと金曜日の夜は向かうことができない。そんな中で彼は言う「もしよかったら、無理じゃなかったら、車で来て」と。車の運転は大嫌いだ。夜道の運転なんてもっと嫌いだし、雨の日なんてハンドルを握りたくない。でも、願われたら行くしかなかった。

 

コンビニで眠気覚ましのコーヒーを飲んで、アメリカンドックで腹ごなしをする。初めて行く道を古いナビに入力して、アクセルを踏んだ。サカナクションを爆音で流しながら覚悟を決めた金曜日。愛する男のためなら、何キロだって走ってやるよ。

 

最寄り駅のロータリーを通り過ぎてしまって、慌てて交差点を戻った。寒空の下で待った彼と運転を代わって、スーパーで寿司を買い込む。ご飯を食べて、お酒を飲んで、タバコ吸うでしょってライターで火をつけてもらって、何回も頑張ったねって褒められた。私の香水に気づいて耳元に顔をうずめ、そのまま寝た。

 

 朝起きて抱かれて、血が出ないことに心底安心した。初めてシたその日から、私のソコは出血してしまう。自分で触ったことが無いから、狭いのは重々承知していたけど、それでも血が出てしまうのは申し訳なかった。男の人は血が苦手というし、処女は面倒くさいとか思われたくなかった。布団とバスタオルに残る赤い染み、シャワーを浴びるときに鼻腔をくすぐる鉄の匂い。全てから解き放たれた安心感に、この日を記念日にしたいぐらい喜んだ。嫌われたくないんだ。

 

昨日買いすぎたお惣菜と、彼の家にあった高めのレトルトカレーでお昼にした。彼の食べるカレーは辛くて、一口貰って無理だなって呟いた。メイクして、メイクしたのをバレて、笑って車に乗り込んだ。運転はもちろん彼。時計は三時をまわっていたが、天文台へ向かった。バック駐車がお上手で、隣でずっと拍手喝采でした。

 

人生で初めて来た天文台センター試験地学本編受験者の私のテンションが上がる。ケプラーの法則に苦しめられた思い出は一生忘れない。彼が博識で、一緒に展示を見てるだけで楽しかった。同じ熱で、展示を見てくれる人がいる嬉しさたるや。かに座とやぎ座のコンビだから、神話が格好悪いね。夜のプラネタリウムまで時間があったから、本屋で時間をつぶした。ずっと手を繋いでた。

 

プラネタリウムは子供向けだったけど、私は一人で感動していた。「子供の頃の疑問が解決したんだよ!私頭よくなったわ」ってハイテンションで終わった瞬間振り向いたら、よかったね、俺もだよと言ってくれるのが嬉しかった。

 

ボランティアさんの天体望遠鏡を覗かせてもらった。月のクレーターを初めて見た。xの文字が浮かんで見える今日は珍しいらしくて、ラッキーだなぁって笑いあった。天体ボランティアさんはやさしくて、すばるも見してもらった。今の望遠鏡は、パソコンで見たい星に標準を合わせてくれるみたい。ふたご座もみせてもらった。そして、大きな天体望遠鏡で青と金色に輝く二つの星を見た。色合いが好きだった。

 

 運転中、ずっと手を握っていた。彼が握るときに私の指を平を擦るから真似てたら、「積極的になったね」と微笑まれる。抜かせ。私にとって初めての彼氏なんだから、参考文献は貴方しかいないのよ。信号で止まった時もそうだがずっとこっちを見てくる癖もやめてほしい。恥ずかしくていたたまれない。「照れてるの?」照れてるわ。

 

初めて牛角に行った。いつも行く焼肉きんぐよりおいしく感じるのはなんでだろう。噂のネギご飯にカルビをバウンドさせる。おすすめされたジンギスカンのクオリティがすごい。あぁ、お気に入りになってしまう。二人ともお酒は飲まなかったけど、美味しかった。彼がクッパはスープだと思ってビビンバと注文して後悔してるのを見てるのが楽しかった。相談してくれたら教えたのに。でも全部食べるから偉いよね。

 

 彼の家の近くのコンビニの駐車場に車を止める。この時時間は22時半。さすがに眠くて帰り道が心配だったのでコーヒーを飲んだ。暖房をつけた車内で、まだ帰りたくなかったので取り留めのない会話をする。彼の差し出したプルームテックを、もう慣れたよって加えた。紫煙が揺れる。

 

「付き合って二週間だけどさ。友達になって二年ぐらいたってから付き合った感じがするんだけど」

「分かる。安心感とウマの合い方がおかしいよね」

「今日楽しかった。終わらないでほしいと思うぐらいに」

「俺もそう思うよ、泊ればいいのに」

「なんか、帰り道死にそう。死亡フラグみたいな会話だね」

「帰ったら絶対無事についたってLINEを送ってね」

 

店員さんに見つからないように何回かキスして、さよならした。今日を逃すと、次会うのに少し時間が空いてしまう。多幸感に包まれながら、深夜に車を飛ばして家に帰った。さっきの会話が嬉しくて、頭の中で何度も反芻した。幸福というのは、絶対的な味方がいる今を指すのだろう。私の一挙一動に喜んでくれる人がいることは、ありがたい状況なのだろう。そして、相手の一挙一動に嬉しくなれる自分も。

 

今日は久しぶりに一日ぽっかり空いた。朝起きたタイミングで彼からLINEが来てメッセージを返す。彼を見習って部屋に掃除機をかけた。次会える日を予定帳に書きこんで、なんとなく手持ち無沙汰になった。思い起こされるのは昨日のデートのこと、3月に行く旅館のこと、中々会えない2月のこと。

 

会えないときに会いたいと思うことが、好きな証拠ということでどうでしょうか。前よりは進歩したと思うんですよね。休日にコンビニに行くまでの5分間、何回彼のことを思い出したのか、それが愛ってことでいいじゃないですか。LINEの名前呼びに、ちょっとときめいてる自分は恋してるんじゃないかな。あんなにスマホ中毒だったのに、あなたと居たら時間も忘れてしまうの。知らんけど。相手が喜ぶことは何でもしたいし、初めてが多すぎて感情が揺れ動いて疲れちゃう私は、恋愛を真っ当に初級からこなしている。

 

そんな二週間でした。人に言う機会もないので惚気てしまった。これからはいちいちブログに残さなくても、この多幸感が自然体で当たり前なものだって思えるようになりたいです。嬉しくて忘れたくなくて、ついつい記事にしてしまいました。ごめんね彼氏、恥ずかしいよね。褒めてるから許してね。

 

好きだよと面と向かって言えないけど、一緒にいて楽しいのは貴方です。それだけは感情が嘘をつかない。楽しくて寂しくて名残惜しくて会いたいのは、貴方です。次はいつ会おうかな。

 

このブログのタイトル「夏さ、また」は映画恋は雨上がりのようにの主題歌、フロントメモリーのサビの歌詞からとっています。「そして夏さまた RECした風景は 再生せずにNewBeatは 朝はとても 夏SUMMERTime 8月駅降りて 田んぼで叫んだりして」。私の遅れてきた青春にも、そんな衝動的な日がやってくるのかな。

 

まずは夏まで、この関係が続けばいい。叫んじゃったりするぐらい、好きでいさせてほしい。がんばろっかな、今日は。

 

 

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