夏さ、また。

日々のことを、だらだら書いてるだけです。

恋愛する資格は何処で買えますか ~昔言われた「デブ」と「ブス」~

 

先日ぶりです、年齢=彼氏いない歴な歴有機栽培です。

 

今日の昼に卒論の面談があって、一日ほどTwitterから目を離していました。

今晩戻ってみると、TLには「ブス」という単語がちらほら。

どうやら内定式で他人の容姿について侮蔑的な言葉を吐いた同期がいたらしく…皆が怒りを露わにしていました。

怒ってくれるなんて優しい人ばかり。匿名社会であるTwitter就活界隈だからこそ、できた文化だなと眺めてました。もしかしたらその仲間たちの中には、SNSで顔を晒さない、晒せない理由がある人もいるかもしれません。私と同類が。

 

どんなに垢ぬけても、昔言われた「デブ」と「ブス」という言葉は、永遠に心を卑屈にさせます。

日向を歩いちゃいけないんです。呪縛になって、下向いて、ずっとずっと「自分はブス」という烙印を背負っていくしかないんです。

 

それが幼い子の言葉であろうと、いじりとして発されても、言った本人が忘れてても。

女の子は一生、「ブス」と「デブ」を背負って生きていくんです。

 

今回はそんなお話です。昔言われた「ブス」と「デブ」に囚われて、恋愛ができなくなった人間の話です。

※いじめなどの話は無いです

 ※話がとっちらかってます

※こじらせてます

 

 

小学校の最初の記憶は、クラスの男子に「デブ!」と叫ばれたことです。

どうやら私はデブらしい。初めての他者からの客観的な視点に妙に納得しました。でも学年に双子の兄がいたので、虐められずに済みました。持ち前の明るさで、デブでも活躍できる場所を見つけて、楽しくやっていました。女子の中では人気者でした。

 

気になる男性ができました。クラスの、頭が良くて運動ができる男の子でした。Kくんとしましょう。Kくんとは小中同じクラスでした。

 

人生で初めてバレンタインチョコを渡しました。でも私はデブなので、学校で渡すと迷惑が掛かります。そのため彼の家に行って渡しました。お返しに手作りのチーズケーキを貰いました。その後中学卒業まで毎年こっそり渡してました。

 

でも親友には言いません。だって私はデブですから。デブがイケメンに渡してたら、それはおかしいことなんです。恋愛は美男美女が、釣り合う人がやるべきなんです。だって私は、バカにされているんだから。

 

 

中学になりました。私は167cmありました。でもきっとデブなのでしょう。段々と周りの友人達が、男の子に告白されていきました。かわいいですから。しかし私は告白されません。友人たちが大人の階段を上り始めました。私は登るチケットを持っていません。

 

どうやら私はブスらしい、思えば容姿について褒められたことがありません。確かにガサツで、男らしくて、女性っぽくはありません。でもそれにしたって、可愛い女子との対応が全く異なります。どうでもよいように扱われます。普通の女の子なら苦笑いを浮かべるような言葉を、笑って受け入れます。私はデブですから。話しかけてもらえるだけで、それだけでありがたいんです。いじめられないだけましなんです。そう思うことにしました。

 

だってデブでブスですから。テレビに映る人は美男美女、漫画に出てくるキャラも美男美女。デブでブスが日常会話をさせてもらえるだけで有難いんだと思いました。

 

別にいじめられていたわけではありません。女子と喧嘩して一時期不登校だった私に、クラスの人たちは優しく接してくれました。掃除しろと注意すれば「うるさいブス」と、当時の不良格に言われたぐらい。でも他の男子はいい人たちでした、記憶はあんまりないですが。兄がクラスメイトだから、友人の妹は虐められなかったのかもしれません。

 

中学生になると、気になる男性ができました。幼稚園からの同級生で、家が近かったTくんです。Tくんとは親が知り合いで、中学に上がってからも授業中に文通していました。友達でした。恋心は当時なかったのですが、今思えば好きだったんだと思います。

 

私と近い距離にいた友人の女の子がTくんと付き合いました。忘れもしないどんと祭の日の夜。友達と話があるからとTくんは友人と遠くで話していて、私はTくんの友人と待っていました。夜9時、東北の真冬、雪が降っていました。T君は戻ってくるなり泣いていて、私は彼の家を通って帰宅するため、彼の友人と別れた後、ずっと泣いてる彼をただ慰めていました。

 

それは失恋じゃなくて、恋が成就して泣いたんだと知ったのは一週間後でした。聞けば彼の友人は聞かされていたらしいです。深夜の氷点下で、何も聞かされずに慰めてた私は何だったんでしょう。その友人は美人で、運動神経が良くて、男子からモテた人でした。

 

漠然とですが、デブでブスは主役になれないんだと察しました。影に生きようと。でしゃばるだけで烏滸がましいと。片思いが一番ベストで、それを伝えなければ誰にも迷惑は掛からないんだなと。幼いながら知ることができました。だってデブでブスを好きになる人は誰もいませんから。勉強ができたって、明るく振舞って、委員長をやっても、デブでブスを自分のたった一人に選んでくれる人はいないんだと学びました。学んでしまいました。

 

高校は楽しかったです。1年生の時も2年生の時も女子しかいないクラス、ほぼ女子しかいない部活で好きかってやってました。友人が沢山出来ました。2年生の時、放課後廊下のロッカーに忘れ物を取りに行くと、教室の中でクラスメイトの女の子が最近私と仲良くなった子に「有機栽培うざくない?」「ブスのくせに」といってるのが聞こえました。でも友達が沢山いたので、強気で教室に入って挨拶をかわしました。

 

3年生の時、クラスに男子が9人いました。1人からメールが来ました。よく話すようになりました。のちに、私の友人に告白したいからだと知りました。私の女の価値は、目当ての女性に近づくためでしかないと、知ることができました。

 

大学生になりました。地元が嫌で、変わりたくて遠くの大学に行きました。女性が多い学部で、女性が多い研究室に運よく入れました。気が付けば男性恐怖症で、話すことすらできませんでした。私はブスでデブなので、キャンパスライフなど憧れてはいけません。こんな私でも話してくれた友人を大切に、慎ましく生きていこうと決めました。

 

ジャニーズにはまりました。けれど、現場に行くにはオシャレをしなければ自担に迷惑がかかります。私はデブでブスだから、もし周りにファンがいなかったらその人の中で私=ファンになってしまう。だがら少しでも女の子に近づかなきゃいけない。そのために美容院に行き、ファッション誌を買い、服を買って、コスメをそろえてメイクを始めました。はじめての経験でした。

 

服に気を付けるようになって、当時気になってた男性に「最近かわいくなったね」といわれました。でもそれを信じることができませんでした。だって言われたことがないから。

 

高校の同窓会に行きました。コンタクトで髪を染めて行ったからか「高校時代と全然違う!」といわれました。信じることもできなかったし悲しくなりました。貴方の言葉が正しいなら、みんな私のことを高校時代ブサイクと感じながら、誰も言わなかったんですから。

 

高校の同級生の男子が異常にやさしくなり、下ネタを交えた会話を振ってきました。吐き気がしました。嫌悪感が込み上げました。容姿が少し変わっただけで、世界が手のひらを返すのです。じゃぁ今までの私は何だったんでしょうか。今まで、ずっと心でバカにされてきたのでしょうか。

 

同級生に「高校時代から太った」と告白すると、「えっ!?むしろ太るべきだったよ!有機栽培薄すぎたもの!!」と教えてもらました。どうやら高校時代の私はデブではなく、やせ過ぎていたそうです。そういえばアバラも浮いていた。でも気づけなかった。自分はデブだと、昔言われてからずっとその通りだと思ってたから。何年も前の言葉が、今も私を縛っていることを肌で感じました。

 

 以上が昔言われた「デブ」と「ブス」に囚われた女の恋愛遍歴です。告白する勇気もない、傷つくのを恐れる女だと思えば笑えばいい。もう重傷なんです。笑っちゃうぐらいね。

 

メイクしても今の私はブスでしょう。顔もブスだし、ブスを長年背負った功罪か、卑屈になってメンタルがひん曲がってしまった。少し頑張って世界は優しくなったけど、余計男性が怖くなってしまった。すっぴんになったら、またブスと笑うのでしょう。胸が大きくないのに、背が高くて体重が女性の平均より大きいから、デブと笑われるのでしょう。見た目で評価されたくなくて、男性に傷つけられる前に恋愛対象から脱却しようと、バカにされない様にと、短髪金髪で通す様にしています。

 

 

恋愛をする資格って何処で買えるんでしょうか。なんでみんな恋愛ができるのでしょうか。

 

 

私は好きな人ができたら、まず相手の幸せを第一に考えます。そうすると相手には可愛くて気立てのいい女性と付き合って欲しいと考えます。姑さんとも仲良くできる、素直で明るい人間で、経済基盤の持った女性良いでしょう。相手が友人に自慢できるような、一緒にいたいと思えるような、性的欲望も生まれるような。そうすると、好きな人の彼女に私はふさわしくありません。デブでブスですから。醜い心で、僻んでしまって、絶対迷惑をかけます。だから自分じゃダメなんです。恋愛ができません。

 

もう、期待して盛り上がるのも疲れました。だから好きになるのも辞めました。好きと気づくと、誰かと付き合った時に、あさましくもショックを覚えてしまいます。でも好きと認識しなければ、そのダメージは軽減されることがわかりました。元々リスクを嫌い、安全と安定を求める人間です。結婚以外さよならという終わりしかない関係性に、熱中できるのでしょうか。そのリスク、無い方が私が生きる上で健康なのではないでしょうか。

 

まず恋愛のメリットってなんなのでしょう。圧倒的自己肯定感?暇なときにすぐ呼べる?一人じゃない安心感?これらは全て友達で賄えるじゃないですか。むしろ、他人に精神状態の乱高下を委ねてる方が不安定じゃないかなと思います。付き合ってる人は、直ぐ周りに彼氏の文句を言いますよね。でも、友人の文句は基本言いません。終わりが見える関係だから、振れば終わりだから言えるのでしょう。なら永遠に続く、友達でいいじゃないですか。

 

よく「性欲を満たしたい」という声も聴きます。私も21年間、こちとら性的経験が一切ありません。でも別にしたいとも思いません。だって今までセックスしないで、何不自由なく暮らしてきたから。それで十分幸せだったから。だから性交渉が恋愛のメリットというのは、私には適用されません。

 

私は結婚をしたくありません。理由は他人の人生の責任を負うには自分が未熟だからです。これは恋愛でもそうか。とにかく自分のために相手の有限の人生の時間を使わせたくないのです。デブでブスな女のために、この世で一番好きな人の時間を消費させたくない。だから世のカップルは、好きな人の時間を無条件に無意識に消費させててすごいと思います。

 

考えすぎなのでしょうか。でも考えてしまう。私はデブでブスで、容姿をバカにされる女性です。好きな人を、幸せにすることができない人間です。痩せても、メイクして努力しても、昔言われた言葉は消えない。一生消えることはないんです。別に可愛いと言われたいわけじゃないんです、ブスと呼ばれたくないんです。言及されない程度の容姿が欲しい。

 

女性の価値っていつから見た目重視に変わったんでしょうね。私は女性にモテます。女性の友人が沢山います。ブスのおかげか、人を見た目で判断しない、リベラルで悪口の言わない最高の友人たちに囲まれています。

 

でも私の価値は彼女たちがつくらない、そこら辺の話したこともない男たちが後ろ指さして嘲笑して決めるんです。「あの女はブスだ」「愛嬌がない」「デブで見苦しい」と。

 

まず「ブス」って誰から見たらブスなんですかね。なんで男性の視点からの評価に委ねられなければならないんですかね。ブスだったら貴方の生活に支障がきたすんですかね?給料でも下がったり、水道が止まったりするんですかね。私はブスとして、恋愛もせず、立場をわきまえて生活してるのだから、もう心無い声を投げかけないでほしいよ。

 

男性は「ブス」と女性に面と向かって言われた経験があるのでしょうか。何故女子のブスは紙のように軽く口にされるのでしょうか。私は、ブスは、女性は、彼ら男性にとって視覚的な余興でしかすぎないのでしょうか。彼らはどんな権利があって、私にブスと無責任に投げかけてくるのでしょうか。そしてメイクをして小奇麗にすれば、すぐに手のひらを反す。

男性の方がよっぽど笑いものです。ヘイ!お前の審美眼は股間にあるのか!!と、爆笑してやりたいものです。しませんけど。

 

 

私はきっとこれからも恋愛をしないのでしょう。当然結婚も。

同世代の男性もきっと苦手なままだとおもいます。話すだけで馬鹿にされるのは疲れました。

自分の評価も精神状態も、好きな人に委ねて負担になるぐらいなら自分で背負います。

1人で生きて、1人で死にます。

でも負けん気だけはあるので、世界で一番幸せなおひとり様を目指そうと思います。

恋愛や結婚で疲れた友人に「羨ましい」といわれるぐらい、私は楽しく生きてやる。

 

 

 

私はブスでデブだから、貴方の隣に立つと迷惑が掛かります。

だからせめて、幸せだけは願わせてください。それだけは許させてください。

私が好きになった人たちよ、どうかお幸せに。

 

 

 

来世は、何も考えず普通の恋愛を謳歌できますように。

 

 

 

 

 

 

 

追記

反応ありがとうございます。沢山の方に読んで頂けてありがたいです。共感したという声も嬉しかったです。いつか解放される日を夢見て、頑張って今日も生きましょう。ひとりじゃないって、こんなに心強いことなんですね。

 

結婚や恋愛が人間にとって最上の幸せという現代の風潮が苦手です。それに至れない人間は、まるで欠陥品のような風潮が。それ以外でも楽しいことがあるんだって証明できるように、私は今日も楽しく暮らしていこうと思います。皆さんも、色んな形の幸せを手にしてください。

 

他者と比較なんてしなくていいんで、これが楽しい!!ってことを沢山見つけられたら、日々も輝いて、この劣等感も無くなるかなって思います。ブスだからこそ、笑って毎日暮らせますように。人の嘲笑を吹き飛ばせるように、そんな自信が欲しいです。

 

長々とすみません。ここまで読んでくれてありがとうございました。羨ましがられる人生、手にしような!!